名刺の再版と改版とは?コストや手間の違いについて解説

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投稿日:2021年07月27日  更新日:2024年06月26日

名刺の再版と改版とは?コストや手間の違いについて解説

名刺の再版と改版とは?コストや手間の違いについて解説

名刺を新たに印刷する際、まったく同じデータを使うか一部変更が入るかによって再版・改版と呼び名が変わります。具体的な制作の流れや手順、またコストには違いがあるのでしょうか。依頼する際にはどのように注文をすればよいのか、知識がないと迷ってしまうでしょう。ここでは名刺における再版と改版の違いについて、わかりやすく説明します。

名刺の再版と改版とは

名刺の再版と改版とは

勤務が長くなると、名刺が足りなくなったり部署異動になったりと、再度印刷が必要となるのはよくあります。以前作成したデータがある場合には、再利用するのが効率的ですが、どのように注文すればいいのでしょうか。はじめに、名刺を再注文する際の再版と改版の違いについて解説していきます。

再版とは

再版は、以前名刺を作成した際のデータをそのまま活用して増刷することを指します。 自社内でデータ保存をしている場合には、印刷業者に引き渡し印刷を実施しますが、名刺作成サービス業者によってはデータの保管・管理も行っている場合もあります。このサービスを利用しているときには、新たに必要となる枚数のみ伝えればよいだけなので、名刺増刷が簡単に実行できます。
またオンラインの名刺作成サービスでは、自身でデータ保存をするクラウドストレージ(保管庫)を提供しているケースも多く見られます。この場合も変更箇所がなければ、そのまま活用できて便利です。

改版とは

再版が前のデータのまま増刷するのに対して、改版はデータの一部を修正・変更して印刷する必要がある場合に行われる方法です。 異動により部署名が変更されたり役職名が追加されたりした場合、社名やロゴの変更、デザイン修正によるパーツのサイズ変更や位置変更など、少しの変更であっても企業の名刺は作り直す必要があります。
名刺の変更が必要となった場合に、デザインを一からすべて作成するのは時間もコストもかかります。現行の名刺をベースにして変更箇所のみ修正できれば、バランスが崩れたり情報が抜け落ちたりする心配もありません。
元のデータがあるほうがスピーディーに、新しい名刺を作成できます。時間と手間をかけずに、状況に応じた名刺を作成・印刷する方法が改版です。

再版と改版のコスト

再版と改版のコスト

再版と改版では、コストに違いがあるのでしょうか。
再版は、データ作成や変更がないため印刷コストしか発生しません。用紙と印刷料金のみの負担となり、印刷部数が多いほど割安です。そのためできれば印刷回数を減らし、まとめて大量に印刷するのがベストです。
一方、改版ではデータ作成・変更が必要となる場合、印刷費に工賃がプラスされます。自社でデータの修正や作成を行えば、製作費がかからないため支払う料金は再版と変わりません。 業者によっては、一部変更部分のみ無料、または格安料金で差し替えてくれる場合もあります。こちらについても、部数が多いほど割安となるため、できるだけまとめて印刷するのが有利です。
印刷部数や希望する仕上がりの質により、オンデマンド印刷とオフセット印刷を使い分けるのがおすすめです。両者の違いは以下の通りです。

オンデマンド印刷: 版下を作らずにデータを直接読み込み、トナーを吹き付けて印刷する方式です。版下作成の工程がカットされているため、短期での納入が可能なうえ、少量の印刷にも対応します。スピーディーで安価な印刷が実現できますが、トナー吹き付けによる印刷のため、精緻な印刷には向きません。

オフセット印刷: オフセット印刷とは、高品質な商業印刷に使われる方法です。多色刷りのパンフレットや雑誌などで多く活用されています。オンデマンドとは異なり、データ読み込みからの直接印刷ではありません。刷版から一度インキをブランケット胴と呼ばれるシリンダーに移し(off)、その後用紙に転写(set)していくことから、オフセット印刷と呼ばれます。

再版と改版はデータの変更をどこが行うかによって料金に差が出ますが、印刷方式の選択によってもコストが変わります。少量にも対応できるオンデマンド印刷か、上質の仕上がりが期待できるオフセット印刷か、必要な条件に当てはめて検討する必要があります。

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再版と改版にかかる手間は?

再版と改版にかかる手間は?

再版と改版の手間の違いを考えてみましょう。
再版では元データを送るか、業者で管理されているデータを利用して増刷を行います。データ変更の必要がないため、データさえ業者に届けば増刷枚数の通知のみでOKです。価格交渉や条件の変更といったものをのぞけば、特にかかる手間はありません。
改版ではデータが自社管理の場合、変更したデータを印刷業者に送り印刷を依頼します。業者側でデータが保存されている場合には、変更箇所を業者に伝える必要があります。部署名や役職など文字データの場合には、誤りのないようメールなどで伝えれば済みますが、デザイン変更・サイズ・配置の変更などでは、確認のためのやり取りに時間がかかる可能性があります。そのため改版では再版と比べて、印刷の完了までに時間を要します。ある業者の例を見ると納品までの時間は、再版で最短3営業日、改版が最短5営業日とされています。
改版が必要でデータの修正を業者に任せる場合には、納品までの時間を十分に見積もって依頼をする必要があります。Web上でデータ入力ができ、そのまま保存されるサービスも数多く提供されています。この場合には業者と変更箇所の確認に費やす時間もなく、いつでも自由に修正からの印刷依頼が可能となります。
改版がたびたび必要となりそうな場合には、こうしたサービスを活用して対応するのが、利便性の高い方法といえるでしょう。

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再版と改版の名刺の品質

再版はもちろん、改版の場合でも、データの変更による印刷品質の違いはありません。
再版や改版にともない、印刷の種類や用紙の変更などの指定がある場合には、事業者と十分なコミュニケーションをとる必要があります。用紙見本や印刷見本を取り寄せ、実際の仕上がりについて確認のうえで、希望する名刺となるのかを見極めます。
名刺の品質は、扱う事業者によっても変わってきます。コストを優先するか、名刺の品質で選ぶかでも条件は異なりますが、一度印刷すると一定以上の期間にわたって使用するものだけに、品質にはこだわりたいところです。名刺印刷の実績があり、質問に対して適切に答えてくれるような、誠意ある対応の業者を選んでいきましょう。
改版の場合は特に変更や修正を加えるため、前回と変わった箇所の確認を入念に行う必要があります。改版により、デザイン全体のバランスが悪くなっていないかといった点にも、注意していきます。 名刺は自社の一員としての証しであり、ある意味で社会人の「顔」ともいえるものです。あわてて増刷を行い、後で悔いることのないよう、しっかりと作業を進めていきましょう。

まとめ

名刺は大量に印刷するほど、コストが割安になります。そのため、頻繁に改版がないほうが合理的であるといえます。再版の場合には既存のデータをそのまま使えるため、仕上がりまでの時間も短期で済み、印刷後に間違いが見つかるということもありません。一方改版の場合は、変更箇所の確認をしっかりと行う必要があります。特に改版のデータ作成を業者に委託する場合には、細部に至るまで意思の疎通を図り、ミスのない仕上がりとなるようにしなければなりません。