さまざまな名刺のサイズ
名刺には「91×55mm」だけではなく、実にさまざまな大きさが存在しています。国や用途によってサイズに違いがみられ、欧米では日本の4号よりも少し小さめの「51×81mm」の名刺が一般的に用いられています。
ここでは、名刺のサイズのバリエーションとそれらのおもな用途、一般的なサイズで名刺を作成することのメリットなどについて見ていきましょう。
名刺サイズ3号(49×85mm)
名刺4号よりも一回り小さいサイズで、女性に人気があります。ビジネスの場で見かけることは多くありませんが、小ぶりなのでかわいらしく、相手に親しみやすい印象を与える効果もあるため、飲食店や美容院などの店員用にピッタリのサイズといえるでしょう。
ショップカードやスタンプカードとしても活用しやすいサイズです。クレジットカードよりも少し小さいため、名刺入れはもちろん、財布のポケットなどにも入れることが可能です。
欧米サイズ(51×89mm)
アメリカでは、「2×3.5インチ=51×89mm」サイズの名刺が一般的に使われています。このサイズを日本では「欧米サイズ」と呼んでいて、日本の名刺4号よりもやや小ぶりで横長。スーツの胸ポケットにおさまるサイズだといわれています。
ヨーロッパでは、「55×85mm」のサイズが主流です。ただし、北欧では「55×90mm」、東欧では「50×90mm」と、国や地域によって標準とされるサイズは異なるため、海外の企業と取引をする場合には念頭に置いておくといいでしょう。
名刺5号(61×100mm)・名刺6号(70×116mm)・名刺7号(76×121mm)
5号、6号、7号と号数が大きくなるにつれて、サイズも大きくなっていきます。これらは、実際に見ることはほとんどない名刺のサイズです。
「目立つから」「たくさん情報を記載できるから」という理由でこのような大きな名刺を作成してしまうと、名刺入れに入らず相手を困らせてしまうことにもなりかねません。なにより、「常識がない」という印象を与えてしまう可能性もあるため、十分な注意が必要です。