名刺の業務内容記載で大切なこと
名刺に記載する業務内容は、情報を正しく素早く理解してもらうために、「正確さ」「わかりやすいさ」がもっとも大切です。そのうえで、「信頼性」が感じられるようにする配慮をするとよいでしょう。業務内容を記載するには、以下のことに注意しましょう。
正確であること
名刺に記載する業務内容は、「正確」が最優先です。「正確」には2つの意味があります。1つ目はタイプミス、つまり、文字の記載間違いがないこと。2つ目は誇張や誤解されやすい表記がないことです。例えば不動産関連の事業の場合、不動産の営業と一口にいっても、資産形成用のアパート経営の営業と賃貸業の営業では、顧客ターゲットや業務内容がまったく異なります。業務内容が明確でないと、顧客が間違った情報を受け取り、信頼感を損なうことにもなりかねません。正確な業務内容の記載について、注意点を解説します。
わかりやすさ
相手に、「わかりやすい」情報を届けることは大切です。平易な表現を用い、同じ要素を整理して並べ、図表を利用して見やすくするなど工夫しましょう。レイアウト・色使いは、視覚的な効果を高める重要なポイントです。また、システム開発、POSの企画・設計など専門性が高まるほど、業務内容が伝わりにくくなります。その際には、許可を得たうえで、「●●企業のシステム開発」「■■チェーンのPOSの開発の実績あり」などの情報を盛り込んでアピールするのも一つの方法です。
信頼性
「正確さ」と「わかりやすさ」を満たすことで、「信頼性」が生まれます。また、業務内容と併せて公的認証、例えば「ISO9001取得」「プライバシーマーク取得」などを併記すれば、さらに信頼性を高めることにつながります。ビジネスには、信頼性が大きな鍵です。名刺を信頼アップのツールとしても活用していくことをおすすめします。
情報の整理
企業規模が大きいと、業務内容も増えます。そんな時は、情報をカテゴリー別に分類すると効果的です。また、同じ業務でも企業規模によって内容が変わります。
例えば、コンテンツ関係の大企業では「出版、インターネット、媒体交渉」といった記載、小規模企業では「ホームページコンテンツ、動画コンテンツ、ブログコンテンツの作成」といった記載の方が理解しやすいでしょう。
個人クリエイターの場合は、「音楽の制作、動画コンテンツの制作、イラスト・マンガの制作」など自分のスキルをいくつも記載しがちですが、あまり実績がないスキルの記載は訴求力を弱めることもあります。もっとも強みとなる業務を第一にアピールするようにしましょう。
ビジュアルの重要性
名刺の大きさは、55mm×91mmが一般的です。そのため掲載できる情報には限りがあり、優先順位をつけ取捨選択することが大切です。
分野の違う業務内容は、一目でわかるよう分野ごとに枠でくくる、背景色を変えるなどビジュアルで訴求するのもおすすめです。また、カタカナ名の業種など一般的ではないものや、国内ではじめて展開される事業など、特殊性がある場合は写真やイラストで補足するとより効率的な訴求につながります。例えば、工作機械を扱う事業であれば、現場で機械が稼働している写真などを掲載するのもよいでしょう。
名刺のビジュアルについては下記もお勧めです。
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二次元バーコードやURLで誘導
ホームページや動画コンテンツへのリンクを活用すれば、発信情報量を飛躍的に増やすことができます。名刺では、掲載できる情報に制限があります。ホームページへのリンクを活用すればその制限を広げることができます。
URLや二次元バーコードを小さなカードに記載することで、持ち歩きやすくアクセスしやすくなります。ただし、誘導先のサイトへのアクセスが問題ないか注意が必要です。アクセス先のサイトに、目的の情報がなかったり、広告が表示され迷子になったりしては、逆に信頼性を損なうことになります。
名刺の二次元バーコードについては下記により詳しく記載しております。
QRコード活用で効果的な名刺に