SDGsのロゴは名刺に使える?ロゴの成り立ちと種類、申請方法

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投稿日:2021年10月29日  更新日:2021年12月01日

SDGsのロゴは名刺に使える?ロゴの成り立ちと種類、申請方法

SDGsのロゴは名刺に使える?ロゴの成り立ちと種類、申請方法

カラフルな四角いロゴとキャッチコピーが並んだ「SDGs」のポスターを目にしたことがある人も多いでしょう。このロゴは、スウェーデン出身のクリエイティブディレクターがデザインしたもので、世界中のあちこちで利用されています。 ここではロゴについて紹介するとともに、ロゴの成り立ちやロゴに込められた思い、そして活用法について紹介します。

名刺とSDGsについての資料を下記からダウンロード可能です。
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SDGsのロゴの種類

SDGsのロゴの種類

SDGsのロゴには、多くの種類があります。まず、それぞれどのようなロゴなのか紹介していきましょう。

SDGsの17の目標を表すアイコン

SDGsのもっとも代表的なロゴが、17の目標を示す四角いアイコンです。このアイコンは、カラー、カラー反転白黒、の3種類が17の目標それぞれについて用意されています。

SDGsカラーホイール

さきほどご紹介した、17色が円形に並んだロゴです。一つひとつのアイコンのイラストやメッセージは書かれておらず、カラーでSDGsのそれぞれの目標を示しています。 SDGsカラーホイールという名称です。

SDGsロゴ

「SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS」と書かれたロゴです。GOALSの「O」には、SDGsカラーホイールが使われています。 縦型・横型の2種類に加えて、カラー・白背景に黒文字・黒背景に白文字の3パターンが用意されています。

各言語に合わせたロゴ

SDGsのアイコンは、英語版もあります。そのほか、アラビア語や中国語、フランス語、ロシア語、スペイン語と多くの言語のアイコンが用意されています。

国連版・非国連版

SDGsのロゴには、国連のマークが付いたものと、付いていないものがあります。国連マークが付いたものは「国連版」と呼ばれ、国連に関連する組織しか使うことができません。 通常の企業がSDGsのロゴを使いたい場合は、国連マークが付いていないものを使用します。

SDGsジャパンロゴマーク

SDGsジャパンロゴマークは、日の丸に桜をあしらったデザインのロゴマークの隣に「JAPAN.Committed to the SDGs」というメッセージが入っています。 利用するためには、外務省に申請を行わなければいけません。審査に通ると、ロゴを使えるようになります。

SDGsのロゴの成り立ち

SDGsのロゴの成り立ち

SDGsのロゴは、スウェーデン出身のクリエイティブディレクター、ヤーコブ・トロールベックさんがデザインしたものです。どのように作られ、そこにどんな思いが込められているのでしょうか。

複雑なものをわかりやすく、シンプルに

SDGsには、17の目標と169項目のターゲットがあります。当初、デザインを行ったヤーコブさんがこの説明を受けた際、「文字が多く、複雑」という印象を抱いたそうです。確かに、SDGsの内容は多岐にわたり、それぞれの内容を十分理解するには長い言葉を要します。
この課題を解決するためには、わかりにくい内容をシンプルで伝わりやすくするためのデザインが求められました。そこで、ヤーコブさんはロゴデザインとともに、「貧困をなくそう」といった短いキャッチコピーを作り上げたのです。このキャッチコピーは、一言でSDGsが何を目指しているのかを伝えられるメッセージとなっています。
また、「貧困を終わらせる」ではなく、「なくそう」といった、目標に向かって進む前向きさを感じられるメッセージにすることにもこだわったということです。

ロゴデザインに込められた思い

SDGsのロゴは、どれもシンプルなデザインです。しかし、一つひとつのデザインは、それぞれ時間をかけて十分に練り上げられています。 例えば、「6 安全な水とトイレを世界中に」というメッセージを表すロゴを考えたとき、トイレのイラストを使えば簡単に表現できるかもしれません。
しかし、ヤーコブさんはトイレを描かずにこのメッセージを表現しています。直接的なイラストを使わずに、目標の重要なポイントである「安全な水とトイレ」を象徴する矢印の付いたコップのイラストは、高いデザイン性を持ったものだといえるでしょう。

円形ロゴが示す「目標の統合」

SDGsのロゴというと、カラフルな四角形が並んだものをイメージする方も多いでしょう。しかし、17色のロゴが円形に並んでひとつになったロゴもあります。このロゴは、SDGs全体を表すもので、一つひとつの目標すべてが輪になり、統合されているイメージを表現しています。

SDGsロゴの使い方

SDGsロゴの使い方

SDGsのロゴは、ガイドラインの範囲内であれば、誰でも使うことができます。ただし、ガイドラインでは利用の目的や制限などが細かく定められています。利用前に必ず確認しましょう。

名刺とSDGsについての資料を下記からダウンロード可能です。
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SDGsロゴは公式ホームページからダウンロード

SDGsのロゴは、公式ホームページから誰でもダウンロードすることができます。ただし、ガイドラインを守らずに勝手に使うことはできません。 ダウンロードはこちらから

SDGsロゴの利用規約の概要

SDGsのロゴは、利用方法に細かい制約があります。利用する際は必ず利用規約の原文を熟読し、違反がないようにしましょう。ここでは、概要を紹介します。
・色や形を改変したり、別の要素を付け足したりしてはいけない
ただし、国連の許可を得た場合は加工できるケースもあります。
・自社のロゴと並べて表示する際は、「●●(自社名/私たち)は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています」と併記する
・自社のロゴとの間に、100%黒色で0.5ポイントの線を引く
この線は、ロゴと一体化させることはできません。スペースを空けたうえで線を引きます。
・目的によっては事前申請を行う

使用目的による規約の違い

SDGsのロゴは、目的によって事前許可が必要かどうかが変わります。 資金調達や商用以外の、SDGsの情報を拡散するためなどに使用する場合は、事前許可やライセンス契約締結を行わずに、自由にロゴを使うことができます。 一方、資金調達を目的とする場合や、商業用途に使用する場合は、国連に事前許可を取り、ライセンス契約を締結しなければいけません。

名刺にSDGsロゴを使用できるか?

名刺は無償でやり取りをするものですから、商品にSDGsロゴを付けるわけではありません。しかし、名刺交換は多くの場合、ビジネスの現場においてなされるものです。 国際連合広報センターのよくある質問ページには、「名刺や文房具に使用することができますか」という問いに対し、以下の返答がなされています。
「SDGs ロゴ/ホイール/アイコンは、特定の製品、サービスまたは活動に対する国連の支持を示唆する形で使用してはなりません(例えば、製品やサービスの販売促進または広告の文脈での使用など)。また、自己宣伝や個人的な財務利益の獲得を目的とする形でも使用してはなりません。」
引用元:よく寄せられる質問(FAQ)
名刺は販売するものではありませんが、販売促進や自己宣伝という観点で使用することもあります。「商業用途」に該当するかどうかは、判断が難しい部分だといえるでしょう。 「名刺にSDGsのロゴを入れたいが、規約違反にならないか心配」というときは、アイコンやロゴを入れたデザインと名刺の活用法を書いた申請メールを送ってみるのが確実です。 なお、メールの件名と送信先メールアドレスは以下の通りです。問い合わせの本文は、英語で記載してください。
件名:「SDG LOGO/ICON REQUEST」
送信先メールアドレス:sdgpermissions@un.org

「難しそう」と感じたらその他のロゴを使用する方法も

「名刺にロゴを入れたいが、申請メールを送るのは難しそう」と感じた方は、国連以外のSDGsに関するロゴを利用するという方法もあります。 例えば、堺市では、「SDGs未来都市・堺」ロゴマークを用意しています。利用には事前申請が必要ですが、日本語で申請できるため、国連への申請に比べてハードルが低いでしょう。
「SDGs未来都市・堺」ロゴマーク
事業を行っている自治体でこうしたロゴを用意されているか確認してみてください。

SDGsに貢献できる名刺用紙

SDGsに貢献できる名刺用紙

近年、社会のなかで事業活動を行う企業に対しても、SDGsへの貢献が求められています。SDGsへ貢献する方法はさまざまですが、そのひとつに「名刺用紙をSDGsに貢献できるものにする」という方法があります。

名刺から始めるSDGs

SDGsを意識した経営が必要だと思っても、どこから始めればよいか悩むこともあるでしょう。そんなときは、SDGsに貢献できる「森林認証紙」や「非木材紙」などを名刺に使うことを検討してみてください。 これらの用紙を活用することで、SDGsの「陸の豊かさも守ろう」や「つくる責任 つかう責任」といった目標の達成につながります。

名刺からSDGs等の環境配慮を目指す場合は下記もおすすめです。
SDGsの取り組みはまず名刺から!環境配慮素材の利用について解説
名刺で企業の姿勢や取り組みを伝えよう!環境配慮型用紙のご紹介

SDGsにつながる名刺用紙を使う際のポイント

SDGsに貢献できる名刺用紙は、通常の名刺用紙とは異なる特徴を持っています。 色味が通常の名刺用紙とは違い、真っ白ではありませんし、印刷した後の色の出方や手触りも独自のものとなっています。 こうした独特の仕上がりは、ブランディングに活用することも可能です。自社のイメージに合った名刺用紙を選びましょう。 とはいえ、手触りや風合いは、パソコンの画面上からではなかなか伝わりにくいものです。SDGsに貢献できる名刺用紙を選ぶ際は、実物を見て検討することをおすすめします。

用紙の実物を見て検討する場合は下記がおすすめです。
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まとめ

SDGsのロゴには多くの思いが込められています。日頃、何気なく目にしているロゴを改めて眺めながら、企業としてSDGsへどのように貢献していけるのかを考えてみましょう。 何から始めればよいかわからないという方向けに、SDGsについて詳しく解説したeBOOKをご用意しています。未来のための第一歩として、ぜひご活用ください。

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