SDGsの取り組みはまず名刺から!環境配慮素材の利用について解説

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投稿日:2021年05月25日  更新日:2021年05月31日

SDGsの取り組みはまず名刺から!環境配慮素材の利用について解説

SDGsの取り組みはまず名刺から!環境配慮素材の利用について解説

最近ニュースなどで耳にすることが多くなってきたSDGs。SDGsとは地球規模で社会の未来を考えるために掲げられた、世界共通の目標です。日本政府も推進本部を設置し、各企業に向けて協力を求めています。しかし実際にはどのように取り組んでいけばよいのか、何がSDGsの行動となるのかわからないという企業もあるのではないでしょうか。企業として比較的容易にできる取り組みのひとつが、名刺素材の変更です。ここでは名刺を通したSDGsの取り組みについて、その意義と具体的な内容を解説していきます。

SDGsの知識と企業の取り組み

SDGsの知識と企業の取り組み

最初にSDGsの概要と、具体的なイメージにつながる取り組みの例について解説します。

SDGsとは

SDGsは「Sustainable Development Goals」の略語で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。人類の未来のため、2030年までに持続可能でよりよい世界とすることを目指す国際目標で、17のゴール・169のターゲットから構成されています。SDGsのスローガンは「誰一人取り残さない(leave no one behind)」。破壊行為を否定し、誰もが心豊かに暮らせる世界であること。これは、地球環境や人が暮らす社会・経済を維持する開発を行うことを意味しています。
SDGsの大きな特徴としては、「目標」であって「規約」ではないことです。193の国が自国の利害を超え、自主的な活動をしているという点が、これまでの国際的な取り決めとは異なっています。日本でも「実施体制の構築」「ジャパンSDGsアワード」「SDGs未来都市」といった取り組みを行っていますが、そのなかで随時掲げられる目標に関し、達成の可否についての責任が世界から問われることはありません。
SDGsの理念では、地球の未来を憂える国々が、それぞれのやり方でできる限りの努力を実施していくということが重要とされています。

企業とSDGs

SDGsでは経済・環境・社会の3つの側面に対する目標を掲げていますが、これらはいずれも企業活動と大きく関連するものです。社会的に大きな流れとなっているSDGsを無視しながらの企業活動は、もはや現実的に難しくなってきています。
SDGsへの参加は、企業イメージ向上・ビジネスチャンス創出・社会課題の解決・生存戦略など数多くのメリットがあります。SDGsという名称だけ聞くと、特別に新しいことをしなければならないように感じるかもしれません。しかし事業内容によってはすでにあるものを置き換える、配慮を加えるといったことだけで、SDGsへの貢献となる場合も少なくありません。
例えば取り組みのひとつとして安全装置搭載車を事業活動に導入することは、交通事故抑制でSDGsへの貢献につながります。
また装置自体の開発に関わることも、SDGs活動の一端を担います。紙ストロー・紙製パッケージの開発など、プラスチック製品に代わる商品を生み出すこともSDGsにつながります。最近では学生が植物の茎製ストロー輸入の会社を立ち上げたことが話題となりましたが、小規模ながらSDGsに根ざした起業といえるでしょう。

名刺によるSDGs取り組みのメリット

名刺によるSDGs取り組みのメリット

これまでSDGsを知らなかった企業が、いきなり何らかの取り組みを実行していくのはハードルが高いとも思われます。そこで初めての取り組みとしておすすめなのが、名刺によるSDGs活動です。名刺素材をSDGsの主旨に添ったものに変えるだけで、未来に向けた貢献ができます。名刺によるSDGsの取り組みのメリットを見ていきます。

社会・取引先に対する企業姿勢のアピール

SDGsへの参加を、名刺そのものに記載することができます。名刺用紙がSDGs適応素材であることが社会や取引先に向けた、企業姿勢のアピールとなるでしょう。話題提供ができ、社会問題や未来をテーマとして話が盛り上がるきっかけともなります。

企業イメージの向上

社会や未来に対する貢献につとめる企業であることは、イメージを向上させます。SDGsへの貢献は、人材採用の現場でも、胸を張って自社をアピールできる好材料です。環境や社会への問題意識を持った、人間性に優れた社員を獲得する可能性が広がります。

社員の社会貢献意識の醸成

SDGsへの取り組みは、既存の社員の意識向上にもつながります。名刺を使うたびに、本気で社会貢献に取り組む自社の姿勢が感じられるでしょう。企業の一員であることを、誇りに思える要因となります。

新たなビジネスの切り口創出

名刺のSDGs取り組みがきっかけとなり、さらなる取り組みのアイデアが生まれてくる可能性もあります。名刺を通じてSDGsへの理解が深まれば、社内からも意見を集められるようになるかもしれません。施策を実施するにあたって培われていくノウハウは、新たなビジネスモデル創出の手がかりとなります。SDGsへの取り組み策定・アドバイスや支援、手法に関連するサービス提供など、SDGsを切り口とするビジネスへの期待も膨らみます。

SDGsに適応する名刺素材

名刺をSDGs活動の一環とする際には、どのような名刺素材の選択ができるのでしょうか。もっともわかりやすいのは、環境認証紙を活用する方法です。日本では「FSC」と「PEFC」という2つの森林認証制度があります。森林認証制度は、「環境保全面での配慮」「社会的な利益への貢献」「経済的に継続可能な管理」といった要件を満たした森林資源を認証するものです。これらの認証制度に由来した紙を原料とした用紙であれば、間接的に森林保全に貢献するSDGs活動となります。
循環型社会の観点からは、古紙配合紙の利用もSDGsとして認められます。さらに間伐材などの、これまで利用されにくかった「未利用材」の有効利用も対象です。新素材としては、石灰石由来やバナナペーパーといったものもあります。フェアトレード認証を得ている用紙であれば、途上国の貧困問題の解決という点でもSDGsの主旨に叶ったものといえます。

名刺と環境保護については下記もおすすめです。
グリーンプロジェクト
名刺から考える地球環境保護 ~今、私たちにできること

素材以外でのSDGsへの配慮

素材以外でのSDGsへの配慮

SDGsの活動を行うにあたり、配慮するポイントを解説します。

SDGsの範囲を徐々に広げる

名刺素材を変更することで、中小企業でも無理なくSDGsへの参加が実現できます。しかし名刺をSDGs仕様にしてそれで終わり、とするのでは意味がありません。SDGsは未来に対して、企業としてどのようなことができるのかを考える基点となるものです。 名刺とあわせてノベルティに関しても検討を進めていくと、より取り組みが強化されます。例えばプラスチック製名刺ケースを廃止し、名刺と同素材のものに変えるといった方法があります。その他にもペーパーレス推進、プラスチック製品からエコ素材への置き換えなど、身の回りでできるところから活動を推進していくことが大切です。

SDGsのロゴ表記について

SDGsへの取り組みと意思表明の意味で、国連が公表しているSDGsロゴを表記したい場合には使用ルールに留意が必要です。 SDGsロゴには、国連に関連する団体用の「国連主体向け」とそれ以外の「非国連主体向け」があります。「国連主体向け」には国連のエンブレムが付帯しており、「バージョン1」と呼ばれています。国連に関連していない一般的な企業であれば、エンブレムなしの「バージョン2」を選択しなければなりません。
SDGsロゴのほか、SDGsカラーホイール、17のアイコンの使用が可能で、いずれも「国際連合広報センター」サイトからダウンロードできます。 ロゴの使用目的は次の3つとされています。
情報目的
資金調達目的
商業目的
情報目的は、SDGsの取り組みについての情報拡散や普及活動を指し、これを用途とする場合には国連への申請は必要ありません。SDGsを支援する活動の費用を賄うための資金調達目的や、販促用・販売商品に使用する場合には、申請・許可が必要となります。
名刺や企業のホームページに使用する場合、申請・許可の対象となるのかは難しいところです。明確な線引きはなされていないようですがこれまでの傾向から、企業ブランディングの一環としてみなされる場合には営利活動の対象となり申請・許可が必要となると考えられます。
SDGsロゴの表記については、デザイン変更の禁止や表記場所の指定などの細かなルールがあります。申請が必要かどうかの判断とあわせて、使用に詳しい専門業者への依頼がおすすめです。

まとめ

SDGsへの取り組みは、現代社会における企業の責務となりつつあります。社会のなかで利益を上げている以上、未来への責任は果たしていかなければなりません。SDGsに対応する名刺素材への変更は、他の取り組み例から見れば小さなものかもしれません。しかし社会に貢献しようとする姿勢を内外に示すことは、企業にとって大きな意義を持ちます。SDGsに関心を持ちながらもまだ何も手を付けられずにいるのであれば、ぜひ名刺から取り組むことを一考してみてはいかがでしょうか。