名刺から考える地球環境保護 ~今、私たちにできること

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投稿日:2020年11月10日  更新日:2021年12月01日

名刺から考える地球環境保護 ~今、私たちにできること

名刺から考える地球環境保護 ~今、私たちにできること

昨今の経済活動の発展に伴い、地球温暖化をはじめとする地球環境の変化に大きな懸念が生じています。そのため、このような環境問題に対応する経済活動の在り方を模索することが求められています。今、私たちにできることはどのようなことでしょうか。
名刺をはじめ印刷業は、環境負荷が大きい事業と位置付けられてきました。しかし、事業者やユーザーの意識改革から、環境保護に配慮した事業が可能な体制づくりが進んでいます。環境に配慮した名刺や印刷物の在り方、そして、環境に貢献する団体・制度についてご紹介します。

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名刺にできる環境保護

名刺にできる環境保護

紙製品である名刺にも、環境に配慮したものが数多く生まれています。環境改善に貢献する名刺を使用して、環境保護に対する積極性を取引先や社会にアピールしましょう。また、環境保護に取り組む姿勢を会話のきっかけにし、環境意識の高まりを啓蒙できます。 ここでは、環境に配慮した名刺についてご紹介しましょう。

再生紙の名刺

日本では、早くからリサイクル紙の活用が進められて来ました。企業でも、家庭でもごみの分別への取り組みが進むとともに、再生紙を原料にした製品がさまざまな分野で日常的に見られるようになりました。印刷分野でも、名刺をはじめ再生紙の活用は大きく前進し、再生紙の種類も多様化しています。

ペットボトル再生紙の名刺

大量のプラスチック製品の再生が求められる中で、ペットボトルはリサイクル率の高いプラスチック製品です。Tシャツなどの衣料や再生紙へのリサイクルは安定的な再生体制を築き始めています。ペットボトル再生紙の名刺への活用も、今後ますます進んでいくでしょう。

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非木材紙の名刺

バナナの茎やゾウの糞など、木材以外の材料で作られた紙は非木材紙と呼ばれています。名刺に利用されるこれらの非木材紙は、環境保護だけでなく生産地の経済復興、貧困支援にもつながるものが多くあります。名刺作成を通じて、地球全体の環境保護や貧困層の生活環境への改善にも貢献できます。

間伐材再生紙の名刺

健康的な林業の発展、資源管理の過程で生まれる間伐材は、これまで再生コストの問題から再生紙への転用が難しいとされてきました。しかし、環境意識への高まりや生産過程の見直しで、再生紙の安定生産が可能になりました。間伐材再生紙の名刺作成は、緑豊かな国土の再生、維持に貢献できる選択です。

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環境改善に関する制度・団体

環境改善に関する制度・団体

さまざまな分野で、環境保護への貢献を目的とした制度や団体が生まれています。 ここでは、それらのなかで紙や印刷の関連する制度や団体について紹介します。

FSC®森林認証制度

Forest Stewardship Council® (FSC®)は、責任ある森林管理を世界に普及させることを目的とする国際的な非営利団体です。FSCは、環境、社会、経済分野の利害関係者の合意によって支持された、責任ある森林管理の原則に基づく規格を定めています。認証には、二つの制度があります。一つには適切な森林管理が行われていることを認証する「FM(森林管理)認証」、もう一つは森林管理の認証を受けた森林からの木材・木材製品であることを認証する「加工・流通過程の管理の認証(CoC認証)」です。
FSC®マークは、森林破壊や違法伐採等の環境・社会的な問題のリスクの低い原材料が責任を持 って調達され、使用されていることを意味します。

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グリーンプリンティング認定制度

グリーンプリンティング認定制度は、日本印刷産業連合会による認定制度で、印刷業界全体が環境保護に積極的に取り組んでいる姿勢を現しています。
同連合会が制定した印刷業界における環境基準、「印刷サービスグリーン基準」に合致する工場や事業所に対してグリーンプリンティング認定が与えられます。 また、基準に適合した印刷物には、グリーンプリンティングマーク(GPマーク)の表示が許可されます。

森の町内会

「森の町内会」は、「間伐に寄与する紙」の利用推進を目的に活動する団体です。売上代金の一部を間伐費用に充てる活動を続けています。間伐材の再生紙は、封筒やコピー用紙、名刺などへの利用が促進されています。「森の町内会」の活動に参加する企業には、印刷物にロゴを入れることが認められ、環境保護へ貢献を具体的に見える形でアピールできます。

古紙のリサイクル

わが国では、早い段階から家庭や事業所での古紙をリサイクルシステムに社会全体で取り組んできました。システム化が進んでいる古紙のリサイクルシステムでは、それぞれ紙の特徴に合わせて用途別のリサイクルが進み、段ボールや雑紙は段ボールに、新聞紙は新聞やコピー用紙、雑誌類は菓子箱や書籍、牛乳などのパックはトイレットペーパーにそれぞれ再生されます。名刺も、折り鶴から再生された古紙で作られる名刺などがあります。

消費行動から生まれた「エシカル名刺」

消費行動から生まれた「エシカル名刺」

環境保護に配慮した名刺として、エコ名刺や再生紙名刺がよく知られていますが、最近、注目を浴びているのが、ライフスタイルの一環と位置付けられた「エシカル名刺」です。

エシカルとは

エシカルは、直訳すると倫理的という意味です。法的な制度ではありませんが、思いやりを大切に、地球環境や社会、人々の暮らしに配慮して暮らしていこうとする考え方です。このエシカルな考え方に基づき、地域活性化や流通にかかわり、人や環境に配慮した選択的な消費行動をライフスタイルとすることを「エシカル消費」と呼びます。一般的な消費行動ではなく、ライフスタイルとして生き方から選ぶ消費行動を指した名称となっています。

エシカル名刺という選択

エシカル名刺は、エシカルな考え方に基づいた材料で作成された名刺の総称です。たとえば、FSC認証紙や間伐材、非木材などを使った名刺などを、エシカルのライフスタイルから選んだ名刺という意味合いを持つものが、エシカル名刺と呼ばれます。

エシカル名刺が目指す未来

エシカル名刺を利用することは、環境保護の上に成り立つ暮らし方を広げることにつながります。フェアトレードのバナナペーパーなどを名刺に活用することを通して、労働環境の改善や貧困支援、産業振興など、地域が抱える問題への解決を支援していく姿勢を示すことで、新しい未来を目指しているといえるでしょう。
環境保護にとどまらず、地球全体の暮らしの幸福度アップを目指した名刺づくりがあることを知り、活用を検討してみてください。

まとめ

企業活動では、名刺や封筒、コピー用紙などさまざまな紙製品を使います。従来これらの紙は、木が原料で地球環境に負荷をかけてきました。しかし、これからは地球環境保護を視野に入れた事業活動が必要になる時代です。紙製品の原材料も環境保護につながる原料を選び、未来に豊かな地球環境を残す使い方にも関心を持ちましょう。

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