企業の社会貢献をきちんと見せる。名刺で生かすCSR

投稿日:2020年10月06日  更新日:2020年10月15日

企業の社会貢献をきちんと見せる。名刺で生かすCSR

企業の社会貢献をきちんと見せる。名刺で生かすCSR

近年、企業活動はただ自社の利潤を追求するだけではなく、活動を通じてどう社会に貢献していくかを問われる時代になりました。これからの企業は適切な意思決定を基盤に、消費者や投資家、社会全体に与える影響に責任を持ち、高い企業倫理に基づく企業市民として責任を果たしていくことが大切になります。
このような企業の社会的責任は、CSRと呼ばれ、その取り組みは企業のステークホルダーからも高い関心が寄せられます。では、CSRの取り組みは、名刺とどのような関係があるのでしょう。企業の姿勢を表す名刺、その関わりを見ていきましょう。

企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility:CSR )とは?

企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility:CSR )とは?

日ごろメディアなどで見聞きする「CSRとはどのようなものか?」、理解があいまいな方は少なくないと思います。そこで、まずはCSRとは何か? という点について具体的に解説します。

CSRが重要視される背景

CSRは、Corporate Social Responsibilityの頭文字を取った略語で、日本語では「企業の社会的責任」と訳されています。 CSRは、もともと1990年代に発生した用語ですが、CSRが注目されるようになったのは2001年のアメリカのエンロン社が起こした粉飾決算事件です。巨大企業が守るべき法令に違反し、社会全体に大きな損害や不信感を与えたこの事件は、企業が社会的に果たす責任の重要性を強く認識させました。
今後は、ますます国際社会からの要請や消費者の意識の高まりにより、CSRへの注目度は高まると予想されています。

時代は、環境貢献の「見える化」を要請

CSRには、「社会の課題解決への取り組み」「持続可能な社会の実現」などの多くの項目があります。 たとえば、「環境への配慮」では、紙製品や紙原料の使用量の削減を示し、その姿勢を取引先や顧客に対しても「見える化」することで、自社のCSRへの取り組みをアピールする企業も多く見られます。

CSRの具体的手法

紙資源の削減以外にもCSRについてはさまざまな取り組みが可能です。
・発展途上国への支援
・地球環境保全(ゴミの削減や石油資源の使用量削減など)
・慈善事業
社会貢献活動を企業が倫理観をもって、実現していく姿勢を示すことが重要です。

紙資源削減を目指し、環境配慮型企業を選ぶ

紙資源の削減のためには、自社で使用する使用量削減のほか、環境配慮型企業を取引先に選ぶことも重要です。 自社での使用量の多いコピー用紙や名刺など、紙類のリサイクルや、印刷物の発注における紙、インクの使用、印刷工程に伴う廃棄物の削減など環境方針が明確で、環境にやさしい印刷業者を選ぶことも大切です。
エネルギーの削減、ウエス(機械の汚れを拭き取るための雑巾)の削減、産業廃棄物の削減などを経営課題として、環境保全に取り組み、「省資源」「省エネ」を実践している業者へ発注は不可欠です。

企業がCSRに取り組む理由

近年、企業がCSRに取り組むことは、社会使命として社会全体の共通課題になっています。この章では企業がCSRに取り組む理由について解説します。

ブランド価値の向上

企業が社会や顧客の課題を解決ビジネスモデルにシフトする姿勢、理念を実践することにより、ブランド価値が高まり、企業ファンが拡大し、収益性が高まる効果が期待できます。

優秀な人材の活用・確保

イメージやブランド力の向上により、社会への貢献性が評価され、良好なイメージを発信することができます。その結果、優秀な人材に選ばれる企業としての評価を確保できます。 また、社員にも自社の社会的存在意義を感じてもらい、モラルの向上、職場環境への肯定感を高め、モチベーションの向上を促します。

ステークホルダーや市場からの信頼を得られる

CSRに積極的に取り組むことで、ステークホルダーや市場からの信頼を得ることができます。

名刺素材の選択から伝えるCSRへの意識力

名刺素材の選択から伝えるCSRへの意識力

ここでは名刺素材の選択により、CSRの意識を高める手法について解説します。 名刺に多く使われる紙は、木から作られています。紙に使われる木の生育には、10年以上の年月を必要とされ、紙の使用量の増大は多くの森林伐採につながります。 この森林伐採の削減は、環境破壊の防止を目指したリサイクルペーパーや、「非木材紙」の活用で実現できます。これらの再生紙は、環境保全だけでなく、世界の貧困解消に貢献し、産業創出の実現にも寄与できます。
名刺の紙原料の選び方一つで、環境への配慮と途上国支援を同時実現させることにつながります。 自社のCSRの経営理念と貢献を伝えられる、代表的な用紙をご紹介します。

平和の折り紙から生まれた「平和おりひめ」

広島の平和記念公園内の「原爆の子の像」には、世界各国から毎年約1万羽、約10トンの折り鶴が寄せられています。この折り鶴を再生した再生紙が「平和おりひめ」です。
折り鶴から、白をベースにカラフルな小さな点をちりばめたやさしい紙ができ上がります。名刺やメンバーズカード、一筆箋などに使用されています。

バナナペーパー

「バナナペーパー」とは、これまでは廃棄されてきたバナナの茎から作られるリサイクル紙です。産地は、世界遺産「ヴィクトリアの滝」で有名な、アフリカ・サンビア国です。バナナペーパーは、日本ではじめて、「WFTO(世界フェアトレード機関)」からフェアトレード認定を受けたペーパーでもあります。
ザンビアは平均寿命が55歳で、貧困などにより森林の伐採や密猟が行われています。バナナペーパーの生産は、環境保全と産業復興、野生動物の保護の三つの効果を生み出します。
バナナペーパーでつくられた名刺には、「バナナマーク」が掲載され、商談時にも自社の環境への取り組み姿勢をアピールできます。

ぞうさんペーパー

「ぞうさんペーパー」は、スリランカのセイロンゾウの糞から生まれるリサイクルペーパーです。ゾウの糞を熱湯でゆで、殺菌し、植物繊維を取り出します。取り出された繊維に、スリランカの廃棄物の古紙をブレンドしてうまれる100%手づくりの再生紙です。
ふんわりした素朴な和紙風の風合いで、さまざまな色のペーパーが生まれています。凹凸が出る活版印刷とは、とても相性のいい紙です。 ぞうさんペーパーを素材とした名刺には、ぞうのロゴをつけることができます。子ども関連の商材を扱う企業や店舗、動物関連の業種には、コミュニケーションのきっかけとしても活用できる名刺になるでしょう。

竹紙

成長の早い竹は、放置すると旺盛な生命力で森林や里山の浸食につながります。また、土砂災害や土砂崩壊への影響も大きいため、適切な間伐が不可欠です。しかし、これまではコストの問題などから、間伐には困難が伴ってきました。
竹紙は、間伐のコスト問題を解決してうまれた、国産の間伐竹100%の紙です。この竹紙の普及は、災害防止と地域産業再生に大きな効果があると期待されています。
竹紙を使用した名刺の使用で、自然環境の保全、地域の防災対策、地方の産業創成に寄与し、自社のCSR活動が実践できます。

まとめ

国際社会からの要請や消費者の意識の高まりにより、CSRの重要性が高まっています。CSRの取り組み方にはさまざまな方法がありますが、対応しやすく、取引先や顧客にアピールできる手法の一つとしては、CSRに配慮した再生紙の名刺素材の使用は、おすすめです。
CSRへの取り組みは、ブランドイメージの向上や、優秀な人材の確保、企業としての信頼性の向上にもつながります。今回の記事で紹介したバナナペーパーやぞうさんペーパーなどの活用は、顧客とのコミュニケーションのきっかけとしても期待できます。 ぜひ、記事を参考にして、名刺の素材からCSRの実現について考えてみてください。

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