名刺の縦横とイメージ

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投稿日:2019年12月03日  更新日:2021年11月08日

名刺の縦横とイメージ

名刺の縦横とイメージ

名刺には、「タテ型」と「ヨコ型」の両方が存在します。はじめて名刺を作成する場合には、タテ型とヨコ型のどちらにしようか迷う人も多いかもしれません。今回は、タテ型名刺、ヨコ型名刺のメリットやイメージ、それぞれに適した職業を解説します。また、角丸や二つ折り名刺など変形名刺の活用法についてもご紹介します。

名刺の縦横などのイメージやデザインについては下記もおすすめです。
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なぜタテ型とヨコ型の名刺があるのか

なぜタテ型とヨコ型の名刺があるのか

名刺の起源は、中国後漢の時代と言われ、木や竹の札を不在だった訪問先に置いてきたものが始まりと言われています。日本には江戸時代に伝わり、和紙に名前を書き、訪問先に来訪を知らせるために残したとされています。日本語はタテ表記のめ、最初はタテ型名刺がつくられました。しかし、時代の移り変わりとともに、日本語のヨコ表記や英語の記載が増えたことからヨコ型名刺がつくられるようになりました。

名刺の起源や歴史については下記により詳しく記載しております。
名刺とは、その役割と歴史

タテ型の名刺のイメージとメリット

真面目なイメージのタテ型名刺は、相手にしっかりした印象を与えられるのが大きなメリットです。しかし、現代ではタテ型名刺は少数派になりつつあり、印象に残りやすいのもメリットの一つです。タテ表記の日本語とは相性も良く、毛筆書体など日本古来の書体にもなじみます。ただ一方で、古いイメージを与え、メールアドレスなど英文、数字表記との親和性は悪いというのがデメリットです。

ヨコ型の名刺のイメージとメリット

現代の名刺の主流は、ヨコ型名刺です。スタンダードで、デザインしやすく、メールアドレスなど英数字との親和性が良いのが特徴です。タテ型に比べてデザインの自由度が高く、文字も多く入ります。また、名刺ホルダーに入れた際の視認性が高いのもメリットです。

名刺の縦横、文字の縦横

名刺の縦横、文字の縦横

それぞれのメリットがあるタテ型、ヨコ型名刺ですが、タテの名刺にはタテの文字を組み合わせなければならない……というものではありません。
タテ型の名刺にヨコ書きの文字など、名刺と文字の縦横の組み合わせを変えることで「クラシカル」「スタイリッシュ」「安心感」「独自性」といった印象を与え、オリジナリティを出すことも可能です。

タテ型にタテ文字の名刺

タテ型の名刺にタテの文字は、もっとも古く、スタンダードな表記です。「クラシカル」な印象で、ご高齢の方にはなじみやすい仕様といえます。ロゴマークがタテの場合は、タテ型の名刺デザインがあうでしょう。また、タテ型は海外ではないタイプなので、外国の方との名刺交換では強い印象を与えることが可能です。

タテ型にタテ文字の名刺が向く職業

官公庁や弁護士など、堅実なイメージを与える職業のほか、業種を問わず老舗のお店などにもタテ型にタテ文字の名刺が似合います。また、堅実な企業イメージに見せたい場合にも最適です。古いイメージを与えるタテ型コンビに、あえて毛筆系の書体を使用すると、クラシカルな印象の古風でオシャレな名刺に仕上げることもできるでしょう。また逆に、丸ゴシック体などやわらかい書体を使用したり、紙の質や色を変えたりすることで、堅い印象を一変させることも可能です。

名刺の書体については下記により詳しく記載しております。
イメージを大きく左右する!? 名刺の書体

タテ型にヨコ文字の名刺

タテ型名刺にヨコ文字は、手渡ししやすく受け取った方も読みやすいというメリットがあります。タテ型名刺にはタテの文字……という印象を持つ方も多いことから、初対面の時の印象を強めることにつながるでしょう。しかし、単純に従来の明朝体の書体を使用すると、チグハグなイメージを与える可能性もあるので注意が必要です。名刺ホルダーでの可読性はヨコ型よりも下がりますが、あまり見ない組み合わせであるため、スタイリッシュな印象を与えることが可能です。

タテ型にヨコ文字の名刺が向く職業

タテ型にヨコ文字の名刺には、クリエイティブ関連の職業などスタイリッシュな印象を与える職種が似合うでしょう。スマートな印象を与えたい場合にはおすすめです。

ヨコ型にタテ文字の名刺

ヨコ型名刺にタテ文字の名刺はあまり見ない組み合わせで、強い印象を残したい場合におすすめです。「ヨコ型の名刺にはヨコ書きの文字」という先入観を持つ方も多いことから、それを逆手に取って新鮮で強い印象を与えます。また、タテ型のロゴとも親和性が良いでしょう。文字数が多いと新聞の社説欄のような表記になってしまうため、記載情報を絞ることが大切です。名刺ホルダーでの可読性も問題ありません。

ヨコ型にタテ文字の名刺が向く職業

特徴のある組み合わせですから、デザイナーやカメラマン、イラストレーター、漫画家など、クリエイティブな職業にマッチするでしょう。イラストや写真と組み合わせることで、さらに印象を強めることもできます。

ヨコ型にヨコ文字の名刺

もっともオーソドックスなのが、ヨコ型名刺にヨコ文字の名刺です。英数字との親和性もよく、情報がもっとも多く入ります。デザインの自由度も高く、汎用性が高い組み合わせです。与える印象は、オーソドックスで安心感のある組み合わせです。見方を変えると個性が少ないともとれますが、デザインや書体、用紙などほかの要素で補うことは十分可能です。

名刺のデザインや用紙については下記により詳しく記載しております。
名刺を自分でデザインするときに押さえておきたいポイント
理想的な名刺作成のために。名刺のレイアウト・色づかいのコツをおさえよう!
名刺のイメージを決める!?おさえておきたい印刷用紙の選び方

ヨコ型にヨコ文字の名刺が向く職業

一般的な職業から特徴ある職業まで、幅広くマッチします。官公庁や医師、弁護士など堅実な印象の職業でもこの組み合わせは多く、使えない職業がないといっても過言ではないでしょう。また、メールアドレスの表記はもちろん、ホームページやSNSなどネットの発信媒体が多い時や英語表記の名刺作成には、特におすすめです。

名刺の標準サイズと変形サイズ

名刺の標準サイズと変形サイズ

一般的な名刺のサイズは91mm×55mm。4号サイズ(関西では大阪9号)と呼ばれています。ほかにも、85mm×49mmの3号サイズ、100mm×61mmの5号サイズ、116mm×70mmの6号サイズ、121mm×76mmの7号サイズとさまざまな大きさがあります。また、110mm×91mmの二つ折の名刺、163mm×91mmの三つ折名刺もあり、これらは折った時には標準サイズの91mm×55mmになります。

名刺のサイズについては下記により詳しく記載しております。
一般的な名刺のサイズは、なぜ91×55mmなのか?

日本の標準的なサイズと欧米サイズ

日本の標準サイズは91mm×55mmですが、アメリカでは89 mm×51mm、ヨーロッパでは85 mm×55mmとやや小さめです。アジア圏では中国が90 mm×54mm、韓国が90 mm×50mmと日本とほぼ同じサイズです。

標準サイズの名刺のメリット・デメリット

標準サイズの名刺は、特徴がなく一般的な印象になりますが、市販の名刺入れ、名刺保管ホルダーに対応しているため、渡す側も受け取る側も名刺の保管しやすいという大きなメリットがあります。

名刺の保管には管理ソフトもお勧めです。
名刺管理に活躍!名刺管理ソフトのメリットとデメリット

いろいろな変形名刺

名刺には変形タイプもあり、「名刺サイズ」で解説した二つ折名刺や三つ折名刺のほかに、角を丸く加工した角丸名刺もあります。また、紙を型で抜く「型抜き」加工により、自由な形にすることも可能です。ひし形やハート型、穴あき名刺など、自由度が高い名刺を作成することも可能です。もちろん、定型外の大きな名刺をつくることも可能です。

変形名刺のメリット・デメリット

変形名刺のメリットは、相手に強烈な印象を与えることです。大きさ以外にも書体や色、紙質など多様な組み合わせで多くのバリエーションを生み出すことができます。また、二つ折り・三つ折りなどの名刺は、面積を増やし記載する情報量を大幅にアップさせることができます。

記載する面が増えると下記のような活用方法もお勧めです。
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QRコード活用で効果的な名刺に

デメリットとしては、名刺入れや名刺ホルダーでの管理が難しくなること。二つ折り・三つ折り名刺は持ち運べる枚数が少なくなってしまうことなどがあります。 変形名刺作成は、加工設備が必要なため、対応している印刷ショップや会社が限られることも頭に入れておきましょう。

まとめ

日本の名刺はタテ型からはじまり、時代の変化とともにヨコ型へと主流が移りました。ただ、「訪問相手に自分のことを知らせる」という名刺本来の目的は、昔から変わっていません。現在では印刷技術も進歩し、タテ型やヨコ型、色や書体、使用する用紙などさまざまな要素を組み合わせ、オリジナル性のある名刺を簡単につくれます。二つ折りや角丸などの加工も可能です。業種や職種に合わせて自社のこだわりの一枚をつくり、効果的なアピールを目指してください。

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