美しくブランディングされた名刺の事例
次に「デザインと伝達力」、「加工・形状」「素材」の3つの項目にこだわり、ブランディングされた名刺の具体的な活用方法を紹介します。
デザインと伝達力
デザインは色やフォント、レイアウト、写真やイラストの効果的な配置、「黄金比」の活用、必要最低限の要素で構成する「ミニマルデザイン」など、さまざまな選択が可能です。
たとえば、書道や華道が生業の場合は、それに取り組む風景の写真を載せる、酒造メーカーなら代表的な商品の写真を載せるのもいいでしょう。あるいは、イラストなどで印象的な表現を取り入れるのもよいですね。ハイクオリティーを求める場合や独自のこだわりがある場合は、デザイナーなど専門家に相談する方が良いでしょう。
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加工・形状
名刺の加工には、切り抜きや抜き型、側面への着色など多様な方法があります。紙面が浮き出すエンボス加工、凹型になるデボス加工、角を丸くする角丸加工などのほか、抜き型加工で商品シルエットを型抜きするなども可能です。特殊な加工や形状の名刺には、「ほかの名刺と並べた場合でも埋もれない」「形でインパクトを与える」といったメリットもありますが、保管しにくいというデメリットもあります。
素材
最近は、プラスチックや和紙、木などさまざま素材を名刺に活用することが可能です。自社のサービスや製品と関連付けた名刺素材に挑戦するのもおすすめです。紙ひとつをとっても、一般的なケント紙から模様がついた紙、特殊な製法でつくり出されるものなど、多くの種類がそろいます。素材の見た目や手触りの違いなど、アピールできる点も多角的です。選択次第で、相手により強い印象を残せるものも増えています。
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表現を複合的で、新鮮な効果を
デザイン、加工、素材の3つの表現は、組み合わせでより新鮮なインパクトを誕生させます。たとえば、高級和食を提供している店が和紙と金属箔を組み合わせて和風デザインの名刺に仕上げ、独自のブランドイメージを訴求することもできるでしょう。
ただし、複合させることで、逆に煩雑になったり、イメージの混乱を招き名刺のクオリティを下げるたりすることもありますので、注意しましょう。たとえば、和風の名刺で写真を使った場合、素材の和紙がインクを吸収しすぎて写真の色調が沈んでしまったり、ふちが鮮明に出なかったり……。加工にひと工夫が必要になるかもしれません。素材やデザインにこだわる場合は、デザイナーや名刺の専門会社へ相談することをおすすめします。