名刺の写真を効果的に撮るポイントをつかもう
スマートフォンやデジタルカメラなど撮影機器の進化や一般化により、写真は誰でも手軽に撮影できるようになりました。オート機能を使えばピント合わせや光の調節なども気にせず、鮮明できれいな写真が撮影できます。しかし、見やすい写真にするには構図や目線などいくつかの基本を知ることが大切です。
構図
構図とは、画面の中の配置のことです。被写体の位置を決めるのに効果的な三分割法、三角形構図などを活用しましょう。以下に、その構図について説明します。
三分割法
三分割法は写真を縦・横でそれぞれ三分割し、その分割線の交差する位置に被写体を置く方法です。「構図の王道」といわれる配置で、バランスの良い写真ができあがります。
三角形構図
三角形構図は、三角形の形の中に被写体を納める、あるいは3点に被写体を配置する方法です。安定感やまとまり、奥行きを感じさせられる構図です。建物の外観写真や複数商品を配置する商品写真にも適しています。
余白を効果的につかう
ストーリー性を感じさせる写真にするには、余白を多めに取るのがおすすめです。ここでいう余白とは、被写体以外の背景の空間を意味します。名刺に掲載する場合は、名刺の中の写真のスペースをどれくらいにするかによっても余白の大きさが変わってきます。人物写真であれば頭の上の余白は少なめに、社屋の写真や空や周囲の風景を入れバランスが良くなる配置を見つけましょう。
目線に注意し、流れを演出
写真を撮る時、カメラの目線は「見上げる」、「のぞき込む」、「寄る」、「引く」が基本パターンです。
「寄る」目線ではメリハリがはっきりし、新鮮な感じが生まれます。「のぞき込む」目線は、包み込むような優しさを生み出せます。
目線を「引く」と奥行とバランスの取れた写真に、「見上げる」と被写体の高さがでる写真になります。
商品の写真では、全体を写すか、寄って細かい部分に注目するかでは印象が変わります。営業用の人物全体写真では一度横向きに立ち、体をねじって正面を向くとスマートな立ち姿が出来上がります。顔が明るく見える位置を確認しましょう。
建物を一緒に撮る写真では、建物を見上げた大きさや遠近感を表現すると効果があります。被写体によって目線を変え、いろいろな目線でできるだけ多く撮影すると、伝えたいイメージを探しやすくなります。
光の印象で写真の印象も変わる
自然の太陽光には、早朝の光、真昼の光、夕暮れなどたくさんの種類があります。また、写真は光の取り込み方、採光には被写体との位置関係で順光、サイド光、逆光の3種類があり、印象が変わります。正面から光が当たる順光は、色や形がはっきり写り、影のなくフラットで立体感のない写真になります。その場合は、自分の手などで影の部分をつくる工夫で味わいが生まれます。
横から光が当たるサイド光は、角度によって見え方が変わります。明暗ができ、立体感や質感が生まれるきれいな角度を探しましょう。
逆光は、被写体の後ろから光が当たることで、幻想的でふんわりした優しい雰囲気をつくれます。
ライティングなどを活用すると、よりさまざまな印象をつくり出せます。
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