型抜き名刺の作り方
型抜き名刺は、非常に自由度が高いため、作ろうとしたときに迷ってしまうこともあるでしょう。この章では、型抜き名刺の作り方について解説します。
1.方向性を定める
型抜き名刺はさまざまな選択肢が多いため、名刺づくりの方向性を定めてから作成にかかることが大切です。
どのようなメッセージを伝えたいか、最初に決める必要があります。
2.3パターンのデータづくり
型抜き名刺のデータづくり方には、次の3つのパターンがあります。
・名刺制作会社のデザインテンプレートを使用
名刺会社のテンプレートを使えば、仕上がりがイメージしやすく、納品までのスケジュールも比較的スピーディに進むというメリットがあります。
・自分がデザインした型抜きデータを使用
自分でデザインする技術があれば、ダイレクトにメッセージを伝える型抜き名刺がつくれます。自分がデフォルメした個性的な型抜きデータで、独自の世界観をアピールすると面白いのではないでしょうか。
クリエイターや個性的なショップなど、世界でただ一つをテーマにした型抜き名刺は強く印象的な名刺になります。
・写真やロゴなど希望の型を伝えて、デザイナーや印刷会社に制作を依頼する
写真やロゴなどをもとに、型抜きのデータ作成を依頼しデザインしてもらうことも可能です。
型抜きは、あまり細かなデザインは得意ではありませんが、ロゴや写真から型抜きデータを起こしてもらうことができます。
3.素材の選び方
型抜き名刺をつくる時は、伝えたいメッセージに合う用紙を選ぶことが、イメージの効果を上げるコツです。
オーソドックスな上質紙や高級感のあるメタル素材など、素材や用紙の厚みによっても印象は異なります。
名刺の用紙については下記もおすすめです。
名刺のイメージを決める!?おさえておきたい印刷用紙の選び方
用紙と厚みによって名刺の印象が変わる!?紙の特徴や選び方
4.加工を組み合わせる
印刷加工を組み合わせることで、こだわりを強調したり型抜きの個性をより大きくできます。
型抜き名刺に組み合わせる効果的な加工としては、
・箔押し
箔押しにより、立体感のある名刺を作れます。
金箔だけでなく、多様なカラー展開でイメージをより強く打ち出すのも効果的です。
・ライトストーン
ライトストーンとは、ネイルなどに用いるキラキラ素材です。女性的なイメージですが、男性が名刺のアクセントに使うのも効果的でしょう。型抜きと組み合わせてワンポイントに使用して、華やかなイメージの演出ができます。
・レーザーカット
レーザーカットは、レーザーを使って模様などを切り抜く技法です。
細かなデザインを実現するのは難しい切り抜き名刺ですが、レーザーカットを必要に応じて追加すると細かなデザインを実現できます。
5.表現を工夫する
型抜き名刺は、細かな表現が苦手です。そうした特性をデメリットにしないために、次の工夫をおすすめします。
・デフォルメしたデザインを使用
デザインをデフォルメすることで、イメージが強調されわかりやすい表現を実現できます。
・細かな表現はレーザーカット
細かな表現は、レーザーカットでプラス加工して希望するイメージに仕上げられます。二つの加工技術で、欠点を補いデザインに忠実な名刺を作成する方法があります。
6.仕上がりのサイズを確認する
型抜き名刺では、形状やサイズが自由なため、実際に手に取ったときのサイズを確認することは重要です。
印刷前に、作成サイズをプリントして確認する習慣をつけましょう。