名刺のお礼のビジネスマナー
名刺を受け取った際には、できるだけ素早く名刺のお礼をするのがビジネス力をアップします。まずは、お礼をする目的を踏まえて、その後のビジネスに効果的なお礼のマナーについて紹介します。
名刺交換のお礼の目的
良好な名刺交換は、ビジネスの場においてその後の人脈形成に寄与します。名刺交換後のお礼のマナーにも、効果的な手法があります。お礼マナーへの評価は、そのままビジネスの内容や、自分のスキルなどを好意的に認識してもらえるというメリットもあります。継続的な交流を有利に展開させ、ビジネスを円滑に進めるきっかけになる名刺のお礼が好印象につながるポイントをご紹介します。
理想的なタイミングと遅れたときの対処方法
名刺のお礼は、名刺交換をした当日に行うのが理想的です。遅くとも翌日には、お礼をお伝えしましょう。
もし、名刺交換のお礼が翌日以降になってしまった場合は、「お礼が遅くなり申し訳ございません」など、お詫びの一言を添えるとていねいな印象を与えるでしょう。
ただし、名刺のお礼は義務ではなくマナーです。すぐにお礼を送れなかったとしても、気おくれせずに送ることをおすすめします。たとえ遅くなっても、何も送らないよりは、好印象を持ってもらえる可能性が高く、その後の相手とのやりとりもスムーズになることが期待できます。
名刺のお礼を送る方法
名刺交換のお礼を送る最もていねいな方法は封書です。特に、名刺をいただいたにもかかわらず、持ち合わせがなくて自分の名刺を渡せなかった場合には、後日名刺にお礼状を添えて、封書で名刺を送るのが最上のマナーです。
しかし、最近では封書より、メールの方が迅速に送ることができ、相手が自分を忘れないうちにお礼を伝えられるため、主流の方法となっています。お礼を送る方法は、封書か、メールかを適宜選択すると良いでしょう。
一人の相手と、自社の複数名が名刺交換した場合のお礼メールの送り方
明確なルールはありませんが、一般的には自社の名刺交換した一番高位の役職者、もしくは連名でお礼メールを送ることをおすすめします。
ただし、お礼メールの発信情報は社内で共有することが大切です。情報を共有していないと、相手方に同じ内容のメールを複数送ってしまう可能性があり、受け取る方に迷惑になるためです。
また、複数のメールの文面の要点が担当者によって異なると、意思疎通が取れていない会社という印象を与えてしまいます。誰が代表して送るか、どのような内容にするのかをあらかじめルール化する、確認することが必要です。せっかくのお礼が、相手の不信や迷惑にならないようにしましょう。
一人で複数の相手と名刺交換した場合のお礼メールの送り方
同じ企業の複数の方と名刺交換をした場合は、目的によって同報にするか、個別に送信するか判断します。
交流会やセミナーなど、イベント会場での名刺交換の場合
一般的に個別に送信する方が望ましいでしょう。
商談などの同じ目的・要件での名刺交換の場合
同報送信でも問題はありません。
交流会やセミナーは、企業の一員として参加していても「個人活動」の意味合いが強く、反対に商談は会社の「プロジェクト活動」の意味合いが強いためです。ただし、明確な線引きはないため、状況によって対応方法を検討しましょう。
学生でも、名刺交換のお礼メールは高評価
学生であっても、会社説明会やインターン、OB訪問などで名刺を受け取るケースがあります。きちんと名刺のお礼をすることで、ていねいな印象や仕事への熱意を伝えられます。また、こうした印象が就職活動を良い結果につなげる可能性もあります。