エンボス名刺で印象に残る名刺に!特徴・メリット・注意点を解説

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投稿日:2021年07月27日  更新日:2021年07月27日

エンボス名刺で印象に残る名刺に!特徴・メリット・注意点を解説

エンボス名刺で印象に残る名刺に!特徴・メリット・注意点を解説

名刺はビジネスにおいて、個人を端的に表すアイテムです。名刺交換から始まる人脈は、大切な財産となります。平面的な紙に浮き出し効果を付けるエンボス加工を名刺に使うことで、彫刻や硬貨のような高級感が漂い、渡した相手にインパクトを与えます。名刺のサイズはほとんど同じなため、差別化がなかなか難しいものですが、見た目だけでなく手触りを変えられるので、印象付ける効果が高まります。エンボス名刺の特徴や注意点、また利用するメリットを解説します。

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エンボス名刺とは

エンボス名刺とは

エンボス名刺は、紙面に立体感を与える技法を利用した名刺です。平面の名刺に特有の質感が加わり、他者との差別化を図ることができます。最初にエンボス名刺の基礎知識を解説していきます。

エンボス加工とは

エンボス加工とは、凹型や凸型の版を用いて印刷物に凹凸を付ける加工を指します。紙の厚みを部分的に変えられ、印刷部分が浮き出して見えるため、平面的な名刺に立体感を与えることができます。混同されがちですが、盛り上がりがある凸型はエンボス加工、逆の状態の凹型はデボス加工と呼ばれます。
「エンボス」の元々の意味は「浮き上がらせる」「型押しする」です。エンボスそのものの歴史は古く、クラッシックスタイルの手紙では、家紋などを表した封蝋のエンボス印が用いられていました。一般的には貨幣・皮・建築材などにも、エンボスの技法が使われています。重厚感があり、デザインに上質さと品格を加える加工として、さまざまな用途への使用が広がっています。

エンボス加工の主な種類

エンボス加工には、型を浮き上がらせるだけではなく、さまざまな技法があります。エンボス加工の主な種類には、以下のようなものがあります。
・深絞りエンボス加工:凹凸の形状や屈曲角度を調節し、緻密な表現ができます。
・微細エンボス加工:非常に細かな技巧を施すことで、光沢面のツヤ消しが可能となります。
・穴あきエンボス加工:浮き彫りと同時に微細な穴を開けられます。穴の大きさにより、光の通過量を調整できます。
ひと口にエンボス加工といっても、使う技法によってまったく異なる効果が与えられます。自社イメージに合わせたデザインを考えるうえでは、エンボス加工の種類を把握しておくことも必要です。

エンボス名刺の作り方と特徴

エンボス名刺は、凹型と凸型の版の間に用紙を挟み、圧をかけて作成されます。印刷物を凹凸の版に挟んで強くプレスすると、表面は浮き出し、裏面は凹んだような形状となります。このため、基本的には片面のみの加工となりますが、エンボス加工とデボス加工を組み合わせることも可能です。凹みをうまく利用し、裏側のデザインを考えてみると、面白い名刺となりそうです。
1枚の紙に凹凸加工だけで立体感を与え、優れたデザイン性を付けることができます。カラーに頼る必要がないため、ビジネス仕様やフォーマルな名刺にも対応できます。
高級感・洗練された雰囲気が漂い、受け取った人にひと味違う名刺として強い印象を残すでしょう。平面の名刺と手触りが異なるため、多数の名刺と混ざっても際立つ存在となります。小さな紙片に刻印が加えられることで、趣のある名刺が生まれます。

エンボス名刺を使うメリット

エンボス名刺を使うメリット

エンボス名刺を使うメリットを、さらに見ていきましょう。
小さな紙面を最大限に活かせる
名刺のサイズはほぼ同一であるため、凝ったデザインにするにしても、ある程度の制限があります。エンボス加工により紙自体に立体感がもたらされ、強いインパクトを与える名刺ができます。

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部分的に使える
エンボス加工を全面・部分と柔軟に使い分けることで、多種多様なデザインが可能となります。ロゴや文字、イラストといったパーツのみを、エンボスによって際立たせられます。縁取りに微細な穴あきエンボスを施し、レースのような繊細さを演出するといったことも可能です。

用紙の特徴を活かし相乗効果をねらえる
同じエンボス加工でも、用紙によってまったく表情が違います。厚さ・色・地模様などの用紙の特徴を活かし、さらにオリジナリティの高い名刺に仕上げられます。

ワンポイントでも高級感を出せる
ワンポイントであってもエンボスがあると、それだけで印象が変わります。コスト的に考慮して、高級感・オリジナリティの効果が高い手法です。

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名刺入れの中でも目立つ
エンボス加工により手触りや紙の厚みが変化し、ほかの名刺と区別されやすくなります。渡した相手の名刺入れの中でも探しやすく、また目に留まりやすいため、アピール度が向上します。自分の名刺入れについても名刺同士の密着度が低いため、取り出しやすく、使いやすくなることが期待できます。

多様性に配慮した企業イメージのアピール
エンボス加工は、視覚に障害のある人にもなじみのある技法です。例えばロゴマークのみにエンボス加工を施した場合でも、他社と区別の付けられる名刺となります。企業ロゴと氏名をエンボスにすれば、さらに見分けが付けやすくなるでしょう。
多様性のある社会を目指す動きが加速するなかで、企業がどのような姿勢であるかを折に触れて示すことが重要です。エンボス名刺が施策のひとつとして、社会への使命感を伝えてくれるものとなるかもしれません。

エンボス名刺を作る際の注意点

エンボス名刺を作る際の注意点

メリットの多いエンボス名刺ですが、作成する際には注意しておきたいポイントもあります。

デザインに注意

最近では加工技術の進歩によってかなり微細な表現も可能となっていますが、エンボス加工自体は細かなデザインや小さな文字には向かない技術です。そのためデザインしたい文字やイラストによっては、エンボス加工が難しいこともあります。こちらについては業者ごとの加工技術のレベルにもよるため、作成前に十分な確認をする必要があります。
加工の特性上、エンボスを広範囲に入れる場合には盛り上がりが均一でない可能性も出てきます。特殊なデザインの場合には、試作に応じてくれる業者に依頼すると安心です。 エンボス部分に色が入るデザインについては、印刷時にズレが生じる場合があります。またエンボスの面積やデザインによっては、紙に多少の反りが出る可能性がある点にも留意しておかなければなりません。
紙に加工をするエンボス名刺は、通常の名刺よりも耐久性にやや欠けます。名刺の出し入れや持ち歩く際に圧迫すると、擦れてしまう可能性があります。特に盛り上がりの縁部分が汚れやすいため、名刺入れはある程度余裕を持たせるといった注意が必要です。

コストに注意

エンボス加工は、版と版の間に紙を挟んで圧をかけるといった加工工程が必要です。一般的な印刷とは別の特殊加工を施すため、通常の名刺印刷より割高であることに注意しなければなりません。 どの程度の価格になるかは業者によって異なりますが、エンボス加工料金として1枚あたり4~5円といったところです。
エンボス加工を行う際には、加工する箇所全体を囲んだ総面積で加工費が計算されます。大きいほど料金が高くなりますが、デザインが点在しているとその分コスト高となります。
エンボス名刺作成にあたっては、業者の加工技術と料金体系、自社で想定しているデザインを条件として依頼先の選定を行うようにします。

まとめ

「仕事柄あまり派手な名刺が持てない、しかし相手に印象を残せる名刺が欲しい」そうしたニーズには、エンボス加工を施した名刺がぴったりです。品格を損なわず、カラーなしでも美しくインパクトの強い名刺を作ることができます。ただエンボス名刺には、デザインや文字サイズなどについての制約もあります。エンボス加工を入れるバランスを考えて、ビジネスに役立つ名刺に仕上げましょう。