FSC®森林認証紙とは?名刺への活用メリットと注意点を解説

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投稿日:2021年06月28日  更新日:2021年08月19日

FSC®森林認証紙とは?名刺への活用メリットと注意点を解説

FSC®森林認証紙とは?名刺への活用メリットと注意点を解説

SDGsへの取り組みのひとつとして、名刺用紙を変更する企業も増えてきています。導入を検討する際によく耳にするのが、森林認証です。森林認証とは何を意味し、企業にとってそれを使用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。森林認証に関する基本的な知識とともに、名刺への活用における留意点を解説していきます。
(東京オフィスサービス ライセンス番号 FSC®-C031934)

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森林認証制度とは

森林認証制度とは

森林認証制度についてよく知らないという人も少なくないようです。最初に森林認証制度の基本的な知識と、主な認証機関について解説します。

持続可能な森林経営を目指す民間主体の取り組み

森林認証制度とは、未来に向けて持続可能な森林経営を目指す民間主体の取り組みです。適切に管理・経営がされている森林がその対象となり、認証マークが与えられます。認証マークを授与した森林、またはその経営組織などの生産物・製造品をラベリングすることで、審査を経ていないものと明確に区別ができるようになります。
世界的に見ても、2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsの動きが高まっています。SDGsは持続可能でより良い社会のために設定された、国際目標です。消費者は森林認証マークの付いた製品を森林の持続可能性に配慮した商品として選択でき、SDGsへの賛同を表すことができます。
森林認証制度の認証を行うのは独立した第三者機関で、認証団体には国際的なFSC、PEFCをはじめとし、各国独自でも展開しています。例としては日本のSGEC、インドネシアのLEI、マレーシアのMTCCなどが、その国独自の団体です。

FSCは世界的森林認証制度の草分け的存在

森林認証にはさまざまな組織がありますが、このうち、FSCについて解説していきます。
FSC(Forest Stewardship Council®)は森林管理協議会の意味で、国際的な非営利団体です。1993年に自然保護団体を中心にドイツで創設され、環境団体、林業者、木材取引企業、先住民団体、地域林業組合などの代表者から構成されています。
森林認証制度の草分け的な存在として知られており、世界各地の認証機関が10原則70基準に沿って審査を実施しています。FSCの特徴としては単に森を守ることだけではなく、森林に関わる労働者や先住民族の権利、地域社会との関連性、土地の文化といった広い視点からの審査基準を策定していることです。適切な森林管理のためには、その周辺にある人々の生活も同時に豊かで安心できるものとしなければならないという姿勢が示されています。

森林認証紙の特徴

森林認証紙の特徴

森林の正しい経営を証明する森林認証制度。そこから製造される森林認証紙の特徴を解説します。

「森のリサイクル」を体現するもの

森林認証制度は森林の保全と資源の活用を視野に運用され、認証紙はそれを体現する製品ともいえます。 FSC認証の紙には、「100%」「ミックス」「リサイクル」の3種類があります。実際にFSC認証紙として流通しているのは、このうち「ミックス」「リサイクル」です。

FSCリサイクル紙:
家庭・企業や公共機関などから回収した古段ボール、古雑誌、古新聞、書類などの古紙や古材のほか、工業や出版社などから回収された印刷物を、使用しているもの。

FSCミックス紙:
このラベルは、森林破壊や違法伐採等の環境・社会的な問題のリスクの低い原材料が責任を持って調達され、使用されていることを意味します。またFSC認証材・FSC管理木材のバージンパルプを少しでも使用している場合には、リサイクルではなくミックスに分類される。

FSCラベルの付与

FSC認証製品は、木材の伐採から製品化に至る生産、流通、製造、管理といったすべての工程において審査基準を満たしています。
FSCラベルの付いた認証紙を選ぶ消費者の行動は、林業の適切な運営を支援し、森林保全につながります。購買行動が、持続可能な社会への貢献に参加するという意思表示となります。

森林認証紙を名刺で使うメリット

森林認証紙を名刺で使うメリット

企業が森林認証紙を名刺で使うメリットには、以下のようなものがあります。

企業としての環境配慮姿勢やCSR(企業の社会的責任)への取り組みをアピール

社会に対しての責任感を示し、持続可能な未来を支える意志を伝えます。企業イメージの向上につながる可能性があります。

自社製品の差別化

森林認証のマークが付いていることで自社製品に付加価値を与え、他社との差別化を図ることができます。

森林保護の支援や地球環境の保全に貢献

間接的に森林保護・地球環境の保全をサポートし、社会貢献を果たします。

自治体・企業の入札評価や購買調達基準に関与

入札評価や購買調達基準は、環境配慮促進法やグリーン購入法などの影響を受けます。森林認証紙を積極的に使う企業として、有利になる可能性があります。

人材採用時のアピールポイント

人材採用時において自社の企業責任への姿勢を示す根拠となり、好印象を与えられます。社員の森林保護への興味を喚起し、企業人としての責任意識を強化するきっかけ作りができます。

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森林認証紙を導入する際の注意点

森林認証紙を導入する際の注意点

森林認証紙を名刺に活用することには、社会的にも企業内についても多くのメリットがあります。その一方で導入に向けては、留意すべき点があることにも目を向けていかなければなりません。

森林認証制度についての知識を深める

森林認証制度は民間組織による活動です。認証の基準や指標の内容、認証審査レベルなどについては、認証により違いがあります。場合によっては、見かけだけで認証の実体がないという可能性も起こり得ます。森林認証を導入する際には、FSCのように社会的に認知された高次元の認証を活用するのが安全です。

印刷会社の選定に注意

森林認証紙は誰でも自由に使用できますが、注意すべきこともあります。例えばFSC森林認証紙を使用することにしても、CoC認証を受けた印刷会社で印刷を行わないと、認証マークは付けられません。
CoC(Chain of Custody)認証とは、FSC認証の森林からの木材・木材製品をそれ以外の製品と区別して取り扱う体制になっていることを認めるものです。せっかくFSC認証紙の購入に踏み切っても、印刷所の選定を間違えるとFSCマークを記載できなくなります。

FSCラベルの記載

FSC森林認証制度の基準に従って作成された名刺には、FSCラベルの記載が認められています。またさらに踏み込んで、FSC認証を受けた生産物を加工した製品を開発した場合にも、認定されればFSCマークを表示できます。
ただしマークを表示させる、色やサイズ、掲載場所、掲載の仕方などについて細かな規約が設定されています。必要な場合には必ず国内の各認証機関に確認するようにします。

コストの確認

森林認証紙の導入により、企業として環境問題やSDGsにアプローチできるようになります。ただしネックとなるのがコストの問題です。業者によって、あるいは紙質の選択によっても異なりますが、通常の名刺作成よりも若干コストが上乗せとなる可能性があります。
営業など外回りの部署を先行させ、テストケースから導入を始めるなど、コスト面からも十分な検討をする必要があります。

まとめ

SDGsの認知率は年々増加しており、特に若い世代への浸透率が顕著です。未来を担う若年層にとって持続可能な社会の実現は身近であり、喫緊の課題として受け止められているのでしょう。企業はこうした点を踏まえ、森林認証紙の導入を検討する際には、目先のコストよりも考慮すべきポイントがあることを理解しなければなりません。FSCは森林認証制度のなかでも草分け的存在であり、国際的にも信頼性の高い基準です。FSCマークの記載された名刺は、企業の未来に対する真摯な姿勢を社会に示してくれるでしょう。