情報記載の注意点
名刺への情報記載は「相手に正確に伝わる」が最も重要なポイントです。住所や電話番号の表記ミスやホームページアドレスの間違いには、当然注意が必要です。しかし、それ以外にもいくつか注意すべきポイントがあります。それらをご紹介していきます。
フリガナをつける
日本には、常用漢字だけでも3,000文字以上あり、それ以外の文字も含めると5,000文字近くなります。
また、人命や地名では、思わぬ読み方をする漢字も多くあります。新宿は「しんじゅく」「にいじゅく」、嵐山は「あらしやま」「らんざん」、八幡は「はちまん」「やわた」「やはた」など、同じ漢字でも違う読み方をするケースもあります。特に最近は、人名は騎士「ないと」、希星「すばる」、聖白「ましろ」、愛月「あいる」、大也「だいや」といった個性的な読み名が増えています。読みづらい名前、難しい漢字の名前など、相手が読み方に迷うと思われる漢字、地名に必はずフリガナをつけるようにしましょう。
わかりづらい漢字に注意
日本の漢字では、新旧別の文字が使われていることがあります。例えば、「さいとう」という名字には、「斉」「斎」「齊」「齋」という複数の文字が使われています。「たかはし」という名字でも「高橋」、「髙橋」。「かわさき」でも「川崎」「川碕」「川嵜」など、読みが同じでも漢字が違うことがあります。必ず正確なものを記載するよう、校正をしっかりと行うことが大切です。
書体選び
名刺作成では、書体の選びも重要です。前述のように新旧の書体へ対応や可読性にも、気を配った書体選びが求められます。名刺は、多くの人が簡単に情報を理解できることを前提に作成されるものです。作成において、その基準を満たしているか、受け取った立場で、書体を見る習慣をつけましょう。
名刺の書体については下記により詳しく記載しております。
イメージを大きく左右する!? 名刺の書体
文字の大きさや配置
名刺の作成では、「文字の大きさ・配置」といったデザイン的な要素も重要です。「氏名と肩書き」「住所と電話番号」など、関連する項目はまとめて配置し、見やすい文字サイズを選択すれば、一瞬で情報が理解できる見やすい名刺になります。
読み取りやすい文字サイズの比率を「ジャンプ率」といいます。例えば、氏名はもっとも大きな文字17pt(ポイント)で表記、社名は12 pt、住所や役職で9ptを選びます。文字の配置も中央、右寄り、左寄り、行間のなどバランス良く配置していきます。大きさや配置で迷う時は、印刷会社が用意しているテンプレートを使用するか、窓口の担当者に相談してみるのもよいでしょう。
名刺のレイアウトについては下記により詳しく記載しております。
理想的な名刺作成のために。名刺のレイアウト・色づかいのコツをおさえよう!