環境に配慮した紙の種類と特徴
環境に配慮した紙には、いろいろな種類があります。ここでは、そのなかから8点を取り上げて、紙の特徴をご紹介します。
再生紙
再生紙は、昔からあるなじみのある環境に配慮した紙です。使ったことや見たことがある人も多いでしょう。以前は、厚みのある板紙に使われることが多かった再生紙ですが、近年ではコピー用紙やノート、名刺用紙など幅広く利用されています。古紙の割合等によって色味などが変わるので、実物を見て選びましょう。
FSC認証紙
FSC認証紙とは、適切に管理された森林資源を使って作られ、FSC認証を取得した紙のことです。
企業活動を行ううえでは、どうしても大量の紙を消費することになります。FSC認証紙を利用して、永続的な森林保護に寄与しましょう。
FSC認証紙について、詳しくはこちらで解説しています。
FSC®森林認証紙とは?名刺への活用メリットと注意点を解説
非木材紙(バナナペーパーなど)
針葉樹と広葉樹以外の植物繊維を使った紙が、非木材紙です。バナナの茎や竹、サトウキビの搾りかすなどを使って作られ、それぞれ風合いの異なる紙に仕上がります。
包装紙やハガキなどのほか、テーブルナプキンや紙コップなど、幅広い用途で活用されています。
シリアルペーパー
食品や製品を作るときは、さまざまな搾りかすなどが発生します。これを利用して作られた紙をシリアルペーパーと呼びます。
小豆、コーヒー、お茶、デニムなど、さまざまな原料から作られたシリアルペーパーがあります。
間伐材紙
森林を育てていく過程で伐採される間伐材を原料とする紙が、間伐材紙です。間伐は、太い幹の健康な木々を育てるために必要な行為です。しかし、伐採した木を無駄にしてしまうのはもったいないでしょう。
間伐材紙のなかには、再生紙と間伐材を組み合わせて作られた環境配慮型用紙もあります。こうした紙を選べば、より環境への大きな寄与が可能です。
グリーン電力用紙
グリーン電力とは、太陽光発電や風力発電、水力発電など、環境に配慮した電力のことです。紙を作る際には電気を必要としますが、この電気と同等のグリーン電力証書を製紙会社が購入することで、グリーン電力用紙が作れます。
やや複雑な仕組みですが、第三者認証機関による認証のうえで行われている、れっきとした環境配慮活動のひとつです。
ライメックス用紙
ライメックスは、豊富に存在している石灰石を原料とした新しい環境配慮型用紙です。通常の紙に比べて、耐水性や耐久性も高く、リサイクルも可能です。
ライメックスについては下記もおすすめです。
大注目のライメックス名刺とは?日本発未来を救う新素材を解説
ユポ紙
ユポ紙は、木材由来の従来の紙に代わる新時代の紙を目指して開発されました。合成樹脂と天然の鉱物を主原料に作られていて、破れにくく、耐久性に優れ、表面が滑らかで筆記しやすいといった多くのメリットを持っています。