メモをとる時の注意点
名刺のメモは備忘録として役立ちますが、絶対に相手の目の前で行ってはいけません。ビジネスの席上で、相手を不快にしない配慮はとても大切なビジネスルールです。ここでは、失礼にならないメモの取り方について見ていきましょう。
相手の目の前で名刺にメモは、失礼
相手の目の前で、相手の名刺にメモをしてはいけません。名刺はその人の顔といわれるものです。相手の目の前でメモを書き込むのは、相手の顔を汚すことになるからです。いきなり顔にメモを書かれて「不快」に感じない人はいません。必ず相手と別れた後にします。
打ち合わせ内容や交渉事項、見積りなどの依頼、次回のスケジュール などは、手帳やノート、タブレットなどに面談時に確認しながら書き込むことをおすすめします。
名刺のデジタル管理
名刺管理のデジタル化は、企業が全体で取り組むことをおすすめします。積極的な取り組みは、個人情報の流失リスクを最小化し、結果的に会社の信頼向上につながります。個人レベルでのアプリで管理では、情報漏洩管理の不安が残ります。また、企業内のデータベースで管理する以外に、情報管理を専門にするしっかりしている企業にアウトソーシングするのも一つの方法です。
名刺へメモをせず、別紙を用意しましょう。
名刺へのメモは、相手の目の前を避けることが必要ですが、できるだけ直接書き込まず付箋など別紙にメモして貼るのがスマートなやり方です。既存の付箋や名刺のメモ専用の「名刺付箋」などを利用すれば、その場で書き込むことも可能です。こうしたアイテムを活用して、打ち合わせをスムーズに行いましょう。
自分の名刺にメモを書き込む時の注意点
会社によっては、自社の名刺の裏面に「MEMO」欄を設けている場合があります。これは訪問先で相手が不在の場合にメッセージを残すためのスペースです。訪問の用件などは、できるだけ付箋やメッセージカードなどを用意して利用する方がいいでしょう。名刺の「MEMO」欄には、不在時の訪問のおわびなどを書き一緒に添えると丁寧な感じが伝わります。
自分の名刺に不在連絡を書く場合は、「お世話になっております。1月10日 年始ご挨拶にお伺いいたしました。ご不在でしたので、また、お伺いいたします。」などと不在訪問のおわびをシンプルに伝えましょう。
訪問時の情報整理は後で行う
打ち合わせ時のメモや覚書は、可能な限り専用のメモ用紙または付箋に記載しましょう。名刺に直接メモを書くときは、会った日時、場所、目的、相手の特徴など、後で思い起こすための簡単な内容にとどめるようにします。いずれの場合も、記載は相手と別れた後もしくはオフィスに帰ってから行います。
また、仕事に直結する情報は、営業日報や報告書など社内の公式文書に記載し、相手を覚えておくための覚え書きなども訪問先ノートなど1カ所にまとめることをおすすめします。情報を整理しておくと、次回の訪問時にもスムーズに準備できます。特に訪問相手を覚えるのが苦手な人は、ていねいな訪問記録を習慣にするとよいでしょう。