営業名刺

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投稿日:2020年05月14日  更新日:2024年06月26日

営業名刺

営業名刺

営業職にとって、名刺交換は単なるあいさつの手段ではありません。名刺は営業力をアップさせる強力な営業ツールです。営業力を高め、効率的にビジネスチャンスにつなげていくために抑えておきたい名刺作成のポイントを見ていきましょう。

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1.顔写真や似顔絵で印象づける

顔写真や似顔絵で印象づける

営業で何より大切なのは、自分を覚えてもらうことです。おすすめは名刺に自分の顔写真や似顔絵を載せて、記憶に残してもらうことです。顔写真や似顔絵入りの名刺は、顔と名前を同時に覚えてもらう利点があります。次回訪問のアポイントや再訪問時の会話をスムーズにすすめられる工夫にもなります。

好印象は顔がつくる

誰でも経験したことがあると思いますが、なれない場所で見知った顔を見つけるとなんとなく安心感を覚えます。何度も出会った人がいるだけで、緊張がほぐれます。これは1968年にアメリカの心理学者ロバート・ザイオンが広めた「ザイオンス効果」で、「接触回数が多いほど人への好感度が高まる」という心理によるもので、日本では「単純接触効果」と呼ばれます。直接会わなくても写真や似顔絵、SNSのアイコンなどで同じ効果があります。
訪問先に残す名刺に顔写真や似顔絵を載せれば、「ザイオンス効果」で自分への好印象を高められます。渡したとき、保存するとき、連絡するときなど、相手は名刺を見るたびに顔写真や似顔絵を目にして、自然と親しみを覚えてくれます。

効果的な顔写真・似顔絵

認知心理学では、顔の印象で「この人はやさしそう」「この人は有能そう」と性格や能力まで自動的に推測するといわれます。営業名刺に載せる写真は、そのことを意識して「どんなイメージを伝えたいか」を考えて選びましょう。写真や似顔絵は、視覚的インパクトを狙い「親しみ」を持ってほしいか「信頼感」を伝えたいか、「専門性を感じさせたい」かなどで、「明るい笑顔」か「仕事している」風景をいれるかなど、望む効果を決めて撮影しましょう。
写真より自由度の高い似顔絵では、特徴をどう強調するか、タッチはどのような感じかなど相談しながら描いてもらいましょう。たとえば、ユーモラスな感じで親しみを持たせるか、少し硬い表情にして、笑顔で渡す表情と印象のギャップを出してみるのもいいかもしれません。
音楽家や医師のような専門性のある職業なら、象徴する道具と似顔絵を合わせる、美容師なら、ヘアスタイルの違う似顔絵を何種類か用意して使い分けるなど、少し遊びの要素も入れると話題づくりに役立つでしょう。

顔写真・似顔絵掲載のデメリット

顔写真や似顔絵を名刺に掲載する一番のデメリットは、コストと時間がかかることです。写真も似顔絵も、最大限の効果を発揮させるにはカメラマンやイラストレーターに作成してもらい、カラー印刷で仕上げるのが望ましいでしょう。その分、製作コストはアップします。
もちろん、コストの削減のため自分で撮影した写真や「自作の似顔絵で……」と言葉をそえて話題にすることも可能です。
また、カラーが多い写真付き、似顔絵つき名刺をあえて一色刷りで作成するのも一つの方法です。モノクロやダークな一色を選び、大人っぽい雰囲気にする。原色づかいで個性を出すなど、クリエイター職なら攻めの選択も印象的でしょう。現代の営業名刺のトレンドは、複数の名刺を使い分ける傾向があります。

2.キャッチフレーズを添える

2.キャッチフレーズを添える

顔写真やアイキャッチイラストに加え、キャッチフレーズも添えればイメージを伝えやすくなります。分かりやすさは、初対面では特に親しみを深めることにつながります。ここでは会社や自分の強みをさりげなくアピールしながら、お客様の心をつかむキャッチフレーズについて考えてみましょう。

伝えたい強味と差別化

キャッチフレーズには、自社の強みやほかとどう違っているのか知る必要があります。製品やサービスがどのように使われ、役に立てるか、存在感を探し価値を伝える適切な言葉を探り出しましょう。 製品やサービスは、どのようなニーズに応えようと開発されたか、それをどう育て上げて来たか、重視したものは他社の同じ製品やサービスとどう違うか。また、独自の技術など、再確認すると適切なキャッチフレーズを見つける助けになります。
時間はかかりますが社史などを読み返し、創業者や社長、役員の方々、商品開発や製造現場の方々の思いも共有するとよいでしょう。
名刺に掲載するキャッチフレーズ候補は、それらの方々に見せればアドバイスがもらえます。自分ではわからなかった強みを知り、自信をもって使えるキャッチフレーズが生まれます。

顧客目線

キャッチフレーズは、伝えたい思いが先に立ち発信型の着想になりやすいものです。しかし、一番注意しなければならないことは、発信型の情報は顧客が聞きたい情報ではありません。キャッチフレーズの役割は、顧客ターゲットに「何かいいことがありそう」と魅力を感じてもらうことです。そのためには、相手が製品やサービスを通じてどのようなメリットを受け取りたいと思っているかを知らなければいけません。その顧客目線から、「期待に応える」を感じさせるリズムの良い、一目で読み取れるフレーズを見つけることです。

数字を活用

「期待に応えられる」と、訴求する力を持つのが数字です。実績を端的に短いフレーズで証明するのに有効です。数字は各人でイメージのブレがなく、情報の共有性に優れています。たとえば、「国内シェア10%」と「国内シェア80%」のどちらが大きいか説明はいりません。数字の持つ大小のイメージが共通概念として、共有されるからです。 「リピート率95%」「市場シェア60%」といった記載は、一目で読み取れ、商品やサービスの評価を裏付けるものとして、「好評です」という言葉より具体性があり、信頼度を高めます。このような特性を持つ数字を、フレーズに活用することをおすすめします。

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3.自己PR

3.自己PR

自分を売り込むことは、営業職の初歩で重要な仕事です。名刺の裏面を自己PRのスペースに活用しましょう。趣味や特技、出身地などを記載すれば会話が広がるきっかけになります。相手との距離が縮まればよりよいコミュニケーションが生まれ、自分を㏚するチャンスもつかめるでしょう。そのためのヒントを解説します。

友好を伝える

初対面では、誰でも相手の人柄がわからず緊張しています。そんな時、名刺から会話のキッカケや質問を促すようなフレーズが見つけられると会話はスムーズにいくでしょう。
また、相手の服装や持ち物を褒め笑顔を誘うのも効果的です。笑顔を交し合うと「友好的な存在」と伝えられ、人は無意識に友好関係を進めたいと思うようになると比較行動学者のアイブル・アイベスフェルトは言っています。

話題を広げる

営業名刺に会話のキッカケになるキャッチフレーズやイラストなどの工夫があれば、名刺交換にも自信が持てます。名刺を受け取った相手も名刺に共通の趣味や資格、出身地、出身校などを見つけられればホッとします。「いきなりビジネスの話しをしたくない」と、相手も思っているからです。この一呼吸は互いのゆとりとなり、穏やかな会話の雰囲気が生まれます。言わば穏やかさの共有が生まれます。訪問先や顧客に合わせて、複数の名刺からより適した名刺を選べれば、スマートに自己PRにつなげられるでしょう。

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4.自社の商品やサービスをPR

4.自社の商品やサービスをPR

名刺の裏面の活用方法として、自社商品やサービス、キャンペーンなどの情報を盛り込むのが効果的です。資料やパンフレットを受け取ってもらえない場合でも、名刺に記載されていれば目に留めてもらえる可能性が高くなり、商品の説明につなげることができます。

大切な視覚情報

名刺交換時に相手が自分の名刺に注目してくれる時間は、多くありません。この短時間の間に、一目で自社商品やサービスに関心を持ってもらうには、15秒で概略イメージが読み取れる見せ方が必要です。そのためには、箇条書きやカテゴリー別、グラフ、図式、イラスト、写真など視覚情報の活用が必要です。視覚からの情報は、モノクロよりカラーが長く記憶に残るため、色を効果的に使うよう配慮することも重要です。

簡単アクセスの設置

名刺のスペースは限られています。掲載情報の選択は大切ですが、限られたスペースでは十分な自社商品やサービス情報を掲載できません。関心を持ってもらった情報に簡単にアクセスできるよう、ホームページやSNS、二次元バーコードなど情報へダイレクトに遷移できるようにしておくことをおすすめします。ホームページのURLや二次元バーコードだけでなく、FacebookやTwitter、Instagramなどの自社SNSがある場合は、そのアカウントも明記しましょう。
ただし、ホームページはスマートフォンから閲覧されることも多い現在、名刺に掲載する限りはスマートフォンにも適応したサイトの用意が不可欠なことにも注意しましょう。

名刺に業務内容を記載したりQRコードを活用するには下記もおすすめです。
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まとめ

営業にとって、ビジネスをサポートしてくれる名刺は大切な営業ツールです。役立つ名刺づくりにつながる作成要素の顔写真や似顔絵、キャッチフレーズなどについて具体的に解説しています。顔写真や似顔絵の効果、キャッチフレーズづくりのポイントを踏まえて、完成度の高い自信が持てる営業名刺を作りましょう。

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