理想的な名刺作成のために。名刺のレイアウト・色づかいのコツをおさえよう!

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投稿日:2019年08月08日  更新日:2021年11月08日

理想的な名刺作成のために。名刺のレイアウト・色づかいのコツをおさえよう!

理想的な名刺作成のために。名刺のレイアウト・色づかいのコツをおさえよう!

名刺はサイズこそ小さいですが、立派な印刷物です。名刺のデザイン、レイアウトを行う際には、記載する情報をしっかりと精査し、わかりやすく目立ちやすいものにすることが重要です。
ここでは、名刺に入れるべき情報の整理からレイアウトや配色の基本ルール、注意点まで、おさえておくべきポイントをご紹介します。

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名刺に必要な情報を絞る

名刺に必要な情報を絞る

名刺はサイズが小さいこともあり、記載できる情報量にも限りがあります。したがって、名刺のレイアウトを行う際にまず必要なのは、その情報を整理することです。

表面に入れる情報

表面には、必ず伝えなければならない基本的な情報を記載します。企業の名刺であれば、「社名、氏名、肩書き、住所、電話番号、メールアドレス、ホームページURL」といった項目が必須です。ほかにも、特に認知度の高い企業であればロゴマークもはずせません。
また、ほかとの差別化を図る意味で、顔写真やイラスト、キャッチコピー、企業から伝えたい一言などを入れる場合もあります。

裏面に入れる情報

裏面には、表面に記載した項目の英文表記を入れたり、自社の取扱品目を入れたりすることもあります。また、店舗や営業所などの案内図を載せている名刺も多く見受けられます。
ネット社会の現在では、企業のSNSアカウントや二次元コードなどを載せるのもひとつの方法です。裏面は、相手に知ってもらいたいけれど表面には掲載しきれないような事柄を載せる場所と考えてよいでしょう。
使い勝手を考え、ちょっとしたメッセージを記載できるMEMO覧をつくっておくのもおすすめです。

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レイアウトの基本的ルール

レイアウトの基本的ルール

情報を整理したあと、次に行うのはそれらの情報をわかりやすく配置すること、つまり、名刺のレイアウトです。「書体を統一する、文字をそろえる、メリハリをつける、余白や装飾の活用」などのルールがあり、それらにそって行えば、見やすい名刺を作成することが可能です。

要素の同じものはまとめる

まず大切なのは、掲載する情報を“まとめる”ことです。「名前と肩書き」、「住所と電話番号」、「URLとメールアドレス」など要素が近いものをまとめることで、受け取った相手が直感的に認識しやすくなります。
そしてそれらの情報を、「視線の流れにそって配置すること」も大切。横書き名刺の場合には、向かって左上から真ん中、右下へと視線が流れやすいため、社名は左上に、名前は名刺の中央付近に、住所や電話番号、メールアドレスなどは右下に配置すると見やすくなります。企業のロゴマークなどは、目に入りやすいよう上部に入れるのがおすすめです。
縦書き名刺の場合には向かって右上から真ん中、左下へと視線が流れやすく、社名は右上に、名前は名刺の中央付近に、住所や電話番号、メールアドレスなどは左下に配置すると見やすくなります。

書体は統一する

名刺作成においては、書体を統一することも大切です。各書体はそれぞれ文字の太さや字間が違うため、いろいろな書体を使うことで視認性が下がる可能性があるからです。もし書体を変える場合でも、名前と肩書き、住所と電話番号、URLなど、要素の近い項目同士の書体は統一しましょう。多くても、2種類までが適当でしょう。ただし、会社のロゴマークに使われる書体は除きます。
また書体は、種類によって与える印象が違います。たとえば、新聞で使われるようなゴシック体(線の太さが一定)や明朝体(縦と横で線の太さが違い、止め、払いなど強弱もある)などの書体は、見る人に堅実な印象を与えます。
それとは逆に、丸ゴシック体(ゴシック体の角に丸みを持たせた文字)やPOP体(店頭POPにみられるような書体)などやわらかい印象を与える書体もあります。インパクトを与える目的で珍しい書体を使うのもよいですが、あまりにも奇抜な書体はかえって印象が悪くなる可能性もあるため注意が必要です。

名刺の書体については下記に詳しく記載しております。
イメージを大きく左右する!? 名刺の書体

文字をそろえ、バランスをとる

名刺のレイアウトにおいては、文字をそろえることも大切です。「右揃え、中央揃え、左揃え」の3種類が基本です。パソコンで使用する文書作成ソフトなどでもこの3つが使われているため、イメージしやすいのではないでしょうか。項目ごとに文字をそろえることで、すっきりと見やすい名刺になります。

余白をとり、メリハリをつける

名前、社名、住所の順で文字の大きさにメリハリをつけることで、名刺の要素がさらに読みとりやすくなります。また、文字の大きさだけでなく、文字間や行間、周囲の余白の調整もレイアウトのバランスに大きく影響します。

けい線など装飾を活用することも

ロゴマークなどもない文字主体の名刺の場合、変化をつけるために住所の上などに「けい線」と呼ばれる線を入れることも。名刺の4隅に、デザイン性があるオブジェクトを置くことで変化をつけることも可能です。

配色のルール

配色のルール

名刺といえば、昔は黒一色が一般的でしたが、最近では印刷機械の性能が向上したこともあり、気軽にいろいろな色を使用することができるようになりました。ただし、色を多用することでかえってメリハリがなくなってしまう可能性も。名刺作成の際には、基本的な配色ルールをおさえておくことが大切です。

基本は黒系、ワンポイントを入れることも

名刺の文字に使う色は、もっとも濃い色である黒が基本です。黒以外の文字を使用する場合でも、濃紺など濃い色を使用するべきでしょう。カラーを用いる場合でも、名前や住所、肩書きなど重要な情報は視認性が高い黒系の文字にすることをおすすめします。ワンポイントとして赤などの色を使用すればメリハリのある名刺になり、多くの場合、企業のロゴマークがその役割を担っています。

色が与えるイメージも利用する

色にはそれぞれイメージがあります。たとえば赤であれば元気や活力、青であれば落ち着きなど、使用する色によって与えるイメージが変わります。ロゴマークの作成やデザインに活かすことができるため、与えたい印象にあわせて効果的に活用してください。名刺の場合、企業のイメージカラーがあればそれを優先して使用し、ほかの色の使用はなるべく控えた方が無難です。

地の色や紙の色を変える方法も

文字やロゴマークなどの色を変えるほか、紙の色を白からベージュへ変える、デザインの段階で紺色のバックに白文字を採用するなどの方法で配色に差をつけることもできます。また、後加工で金箔などを追加することも可能です。

レイアウトで気をつけること

レイアウトで気をつけること

名刺のレイアウトを行う際に、いくつか気をつけたいポイントがあります。ここでは、失敗しない名刺作成のためにおさえておきたい基本的な注意点をご紹介します。

要素を入れ過ぎない

当然のことながら、シンプルなレイアウトにするためには、掲載する情報が少ないことが一番です。レイアウトをはじめる前に載せたい要素を書き出し、精査することが大切です。一枚の名刺にどうしても情報が入りきらない場合には、別添のカードを作成することも検討してみましょう。

名刺に掲載する情報については下記に詳しく記載しております。
しっかり伝わる名刺づくり。名刺の内容を厳選しよう!

サイズぎりぎりでつくらない

レイアウトをする際には、名刺の端から一定の距離をとることも忘れずに。ギリギリにレイアウトしてしまうと、見た目に余裕がないだけでなく、印刷後の断裁で文字が切れてしまう可能性もあるからです。最低でも、端から3mmほどの余白をつくりましょう。

必ずプリントアウトして確認する

レイアウトはパソコンで行うことがほとんどですが、完成後は必ず原寸、そしてカラーでプリントアウトし、実際の名刺のように切り取って確認しましょう。画面で見るものと、実際のイメージとは異なることが多々あります。
プリントしたものは、可能であればできるだけ多くの人に見てもらいましょう。また、一日時間を置いてから再度眺めるのもおすすめ。最初は気づかなかった問題点が見えてくることもあります。

テンプレートを使用する方法も

名刺専門の印刷会社ではテンプレートを豊富に用意しているところもあり、名前や住所などを指定の場所に入力するだけで、基本的なレイアウトが完成します。
上で説明したような基本ルールや注意点をおさえながら作成できるうえに、専門のスタッフからアドバイスをもらえることもあるので、店頭またはWEBサイトなどを確認してみましょう。
名刺作成がはじめての場合には、まずは問い合わせてみることをおすすめします。

初めて名刺の作成をする場合は下記もお勧めです。
初めての名刺作成 どんなことに気をつければいい?
名刺を自分でデザインするときに押さえておきたいポイント
名刺作成に使いたい無料ツールとそのメリット・デメリットをご紹介!

まとめ

名刺は小さいけれど、企業の情報がつまっている印刷媒体です。掲載する情報を吟味すること、レイアウトや配色でメリハリをつけて見やすいものにすることで、本体の目的である「情報をわかりやすく伝える」ことが可能になります。専門の印刷会社のアドバイスなども参考にして、印象的なオリジナル名刺を制作しましょう。

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