名刺の厚みの測り方
名刺用紙に限らず、紙の厚みは「連量」という重さを基準にした単位で測られます。紙は薄く、0.1mm以下の精度で正確に測るのが難しいためです。
「連量」は、規定のサイズで仕上げられた原紙を1,000枚(1連)重ねたときの重さを示すもので、単位は「kg」です。同じ種類の紙の場合は、重くなるほど紙の厚みは厚くなります。
ほかにも、紙の厚みの測り方には1平方メートル当たりの重さをg/平方メートルで表す「坪量」や、紙の厚みをマイクロメートルで示す「紙厚」があります。
一般的な名刺の厚みの目安
名刺は、チラシやパンフレット、DMといったその他の印刷物と比べてサイズも小さく、長期保管されることの多いものです。そのため、ある程度しっかりした厚みや耐久性が求められます。
一般的には、「連量」で180kg~220kgの紙を使用することが多く、これはおおよそポストカードと同じ厚さになります。
同じ重さでも、実際の厚みは異なる
「連量」は、1連当たりの紙の重みを厚さの単位として利用していますが、同じ重さであっても、紙の種類が違えば厚みは変わってきます。これは、紙の表面の加工(コーティング)や、紙の密度によって生じる違いです。
代表的な名刺用紙であるコート紙、マット紙、上質紙の場合は、同じ重さであれば薄い順にコート紙、マット紙、上質紙です。
なお、紙は種類によって価格が違いますが、同じ種類の紙では厚くなるほど価格が高くなります。名刺の厚みを検討するときは、コストとデザイン性・耐久性の両面から考えましょう。
紙の厚みや質感は、実物を見なければなかなかイメージしにくいものです。「180kgの紙がどのくらいの厚みか」を瞬時にイメージできるのは印刷に携わっている人だけでしょう。名刺用紙に迷ったときは、印刷業者から見本紙を取り寄せ、実物を確認するのがおすすめです。
厚みによる紙の特徴
名刺は、厚くなるほど耐久力が高く、高級感も出やすくなります。しかし、名刺は実用品でもありますから、厚ければいいというものではありません。厚くかさばる名刺は、持ち運びや保管しづらいという難点もあります。名刺用紙は、耐久性と利便性のバランスが取れた厚みのものを選ぶことが大切です。
一般的には、180kg~220kgの用紙がバランスの取れた厚みの名刺用紙といわれています。
名刺の厚さは、名刺でアピールしたいポイントや名刺のデザイン、企業や商品のブランディングによって適切なものを選びましょう。
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印象を左右する、名刺の厚さ