記載内容
2019/8/8 12:00:02
投稿日:2019年08月08日 更新日:2026年02月04日
【法人向け】名刺の「肩書き」完全ガイド|取締役・執行役員から各役職の表記ルール、英文例まで解説
「役員の肩書き、これで法律的に合っている?」「海外での役職、英語表記はどうすれば失礼がない?」
名刺発注を担当する総務部の方にとって、役員の名刺作成は非常に神経を使う業務です。肩書き一つで組織の格が判断され、時には法的なトラブルに発展する可能性すらあるからです。「この表記で失礼はないか?」と悩む担当者様は少なくありません。そこで本記事では、年間86万箱の実績を持つ名刺のプロが、失敗できない「取締役・執行役員から各役職」の表記ルールや、判断に迷う特殊な肩書きの扱い方を、現場のノウハウを凝縮して解説します。
1.ビジネスにおける名刺の「肩書き」が持つ役割と重要性
知っておきたい「肩書き」の効用と重要性
名刺に肩書きを記載することは、単なる役職紹介以上の意味があります。
・担当者の役割を明確にする:
組織内での立ち位置(住所のようなもの)を伝え、商談をスムーズにします。
・個人の信用を裏付ける:
会社から権限を与えられた人物であることを示し、取引先への誠意を伝えます。
・多人数での名刺交換を円滑にする:
誰が意思決定者(キーマン)であるかを一目で理解してもらえます。
名刺交換については下記もお勧めです。
正しい名刺交換の方法は?名刺受け渡し時のマナーをおさらい
名刺の渡し方を学ぶ
2.実は怖い!肩書き表記と「法律」の関係(取締役・役員)
法律上、記載に制限がある肩書きがあることをご存知でしょうか。間違えた記載は、会社の信用失墜だけでなく、思わぬ誤解を招く原因になります。
株式会社でしか使えない肩書き
株式会社の役職は、法律(会社法)でその役割が厳格に定められており、登記上の名称と一致させるのが基本です。
■経営の舵取りを行う層(取締役・役付取締役)
・代表取締役:
会社を代表し、最終的な決定権を持つトップです。
・専務取締役・常務取締役:
取締役の中でも、特に社長を補佐し、日常の業務を統括する役割です。「専務」は会社全体の管理、「常務」は現場に近い実務の統括を指すのが一般的です。
■健全な運営を監視する層(監督・監査・会計)
・監査役:
取締役が不正をしていないか、仕事が適正に行われているかを厳しくチェックする番人です。
・会計参与:
税理士や公認会計士が取締役と共同で計算書類を作成し、会社のお金の透明性を高めます。
・会計監査人:
外部の専門家(公認会計士・監査法人)が、財務諸表に間違いがないかを独立した立場で監査します。
法律上のリスク「表見代表取締役」とは?
取締役ではない人に、あたかも代表権があるような肩書き(例:社長、会長など)を名刺に載せる場合、その人物が起こしたトラブルに対して会社が責任を負うリスク(表見代表取締役の責任)があります。表記の決定には慎重な判断が必要です。
3.「執行役員」の表記でよくある悩みと解決策
今回の調査でも、特にご相談が多いのが「執行役員」の扱い方です。
取締役と執行役員の違い
執行役員は法律上の役員(取締役)ではなく、事業執行のトップとしての役職です。
兼務の場合の書き方とレイアウト調整
「取締役 兼 執行役員」のように並記するのが一般的です。どちらを優先するか、あるいは1行に収めるかといったレイアウト調整は、企業の品格を左右するポイントです。
4.【保存版】役職別の正しい英語表記・英文例一覧
代表的な役職の英語表記と注意点
代表的な役職名の英文表記について、一例をご紹介します。
会長=Chairman of the Board
社長=President
代表取締役=Representative Director
専務取締役=Executive Director
常務取締役=Managing Director
事業本部長=Board Chairman
工場長=Factory Manager
営業部長=Sales Director
係長=Manager
主任=Assistant Manager
ただし、肩書きの英文表記にも国や会社のよって違いがあり、「専務取締役」という肩書きひとつとっても、「Executive Vice President」「Executive Director」「Senior Managing Director」など複数の表記が存在します。また、名刺の英語表記に関しては、肩書きの表記方法以外にも注意が必要です。
たとえば企業名の表記に関しては英国式表記の「○○○Co.,Ltd.(Company Limitedの略)、米国式表記の「○○○Inc.(Incorporatedの略)、「○○○Corp.(Corporationの略)」など複数の表記方法があります。使用するシーンに応じて、現地の事情に詳しい団体や人物などに尋ねるとよいでしょう。
名刺によく使われる肩書きの一覧(英語付き)
会社や国によって言葉の意味合いが異なっていますので、あくまでも参考程度にご覧下さい。
| 役職 |
英文表記 |
| 最高経営責任者 |
CEO : Chief Executive Officer |
| 会長 |
Chairman (of the Board of Directors) Board Chairman Chairman of the Board |
| 副会長 |
Vice Chairman |
| 社長 |
President |
| 副社長 |
Executive Vice President |
| 代表取締役 |
Representative Director |
| 取締役 |
(board) director |
| 専務取締役 |
Executive Vice President Executive Director Senior Managing Director |
| 常務取締役 |
Senior Vice President Managing Director Executive Managing Director |
| 役員・取締役 |
Director |
| 顧問 |
Adviser Corporate Adviser |
| 監査役 |
Auditing Director または Auditor |
| 事業本部長 |
Division Director |
| 部長 |
Department Manager General Manager |
| 部長代理 |
Acting General Manager |
| 課長 |
Manager Section Chief |
| 課長補佐 |
Assistant Manager Deputy Manager |
| 係長 |
Manager Subsection Chief Senior Staff |
| 主任 |
Assistant Manager |
| 支店長 |
General Manager Branch Manager |
| 嘱託社員 |
Non-regular Staff |
| 工場長 |
factory manager Plant Manager |