卵の殻で作る名刺って?カミシェル(CaMISHELL)名刺の特徴と魅力

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投稿日:2021年07月27日  更新日:2021年08月19日

卵の殻で作る名刺って?カミシェル(CaMISHELL)名刺の特徴と魅力

卵の殻で作る名刺って?カミシェル(CaMISHELL)名刺の特徴と魅力

名刺の素材の多くは「紙」ですが、なかには、バナナの茎や石灰石などの非木材から作るサステナブルを意識した名刺もあります。 卵の殻から作られる「カミシェル(CaMISHELL)」も、そんなサステナブル素材のひとつです。この記事では、カミシェル名刺の特徴と魅力、SDGsとの関連性について解説します。

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卵の殻でできた新素材「カミシェル」

卵の殻でできた新素材「カミシェル」

カミシェル(CaMISHELL)は、埼玉の会社が開発した卵の殻を配合した新しい用紙です。 2020年の日本の鶏卵生産量は、263万トン以上。この卵の殻は、肥料やカルシウム強化食品として利用されるケースもあるものの、多くがそのまま産業廃棄物として処理されてしまいます。そこで考えられたのが、卵の殻を配合して作る紙「カミシェル」です。
環境に優しい紙、「カミシェル」の成り立ちや、どのように活用されているのかについて見てみましょう。

カミシェルの成り立ち

カミシェルは、埼玉県に事業所がある3つの企業が「埼玉からバイオマスプラスチックの普及を目指す」という目的でスタートさせた「エコ玉プロジェクト」の一環として開発されました。
バイオマスプラスチックとは、再生可能な資源を原料にしたプラスチックのことです。エコ玉プロジェクトでは、カミシェルの姉妹製品ともいえるような、卵の殻を使ったバイオマスプラスチック「プラシェル」の開発も行われています。

カミシェルを作る2つの企業

カミシェルを開発したのは、プラシェルの開発も行ったサムライトレーディング社(埼玉県桶川市)です。この技術を使った製品開発は、新生紙パルプ商事と三菱製紙の2社と共同で行い、販売もこの2社が行っています。 新生紙パルプ商事と三菱製紙は、どちらもカミシェルの商標とロゴマークを使えますが、卵の殻の配合が違います。
新生紙パルプ商事は、紙の原料となるパルプの代わりとして、最低10%卵の殻の配合を目指すということです。一方の三菱製紙では、紙の不透明度を調整するために添加される炭酸カルシウムなどの代わりに卵の殻を使います。

カミシェルの用途

カミシェルは、主に名刺用紙として活用されています。 新生紙パルプ商事では、2021年現在、A4サイズおよび菊判の名刺用紙としてカミシェルを利用した「エコ玉名刺用紙」を販売しています。そのほか、これまでの実績としては、手提げ袋や商品パッケージに使われるコートボール紙などにもカミシェルが使われました。
カミシェルの主力商品である「名刺」の特徴については、次の段落で詳しく解説します。

カミシェルで作った「カミシェル名刺」

カミシェルで作った「カミシェル名刺」

カミシェルで作られたカミシェル名刺は、一般的な名刺用紙で作られた名刺とどこが違うのでしょうか。カミシェル名刺の具体的な特徴や、カミシェル名刺を使うメリットをまとめました。

カミシェル名刺の特徴

カミシェル名刺は、卵の殻を配合していますが、ラフ紙に見られるような紙の表面のざらつきや不均一さはありません。「卵の殻が配合されている」ということは、言われなければわからないでしょう。 紙の色は、純白よりは若干黄色みがかっています。色も落ち着いた風合いに印刷されるので、穏やかで優しい雰囲気の名刺になります。反対に、原色のポップな名刺を作りたい場合や、艶やかさを求めたい場合は望んだ通りの発色にならない可能性があるでしょう。
紙の表面は滑らかで、全面印刷をしても色抜けなどが起こる心配は無用です。 なお、カミシェルで作られた「カミシェル名刺」は、どこの印刷所でも気軽に作れるものではありません。カミシェル名刺を取り扱っている名刺印刷会社は、残念ながらある程度限られています。
カミシェル名刺を印刷したい場合は、希望の印刷所が取り扱っているかどうかを確認するのではなく、まず、「カミシェル名刺を取り扱っている印刷所」を探し、そのなかから希望に合った業者を探すのが効率的です。

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カミシェル名刺のメリット

企業やフリーランサーがカミシェルで名刺を作るメリットには、話題性や環境保護への貢献などが挙げられます。

・話題性がある
「卵の殻を使った紙で作った名刺」は、まだあまり一般的ではありません。名刺に利用することで、名刺交換をする際の話題作りに活用できるでしょう。 特に、飲食や出版、産業廃棄物処理など、卵の殻や製紙産業に関連する業界の企業であれば、カミシェル名刺と自社の業務を絡めて話せますから、アイスブレイクに最適です。

・FSC認証紙である
FSCは「森林管理協議会」のことです。森林管理や伐採が環境に配慮されて適切に行われているかどうかを評価し、「FSC認証」を行っています。 カミシェルは、このFSC認証を受けた紙です。そのため、名刺用紙をカミシェルにするだけで森林保全を行えます。 また、FSC認証紙で作った名刺には、事前の承認を受けることでFSCロゴマークを印刷できます。

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・SDGsに貢献できる
カミシェル名刺を使うことは、SDGsへの貢献にもつながります。国際的な共通目標であるSDGsを意識することは、社会のなかで企業経営を行ううえでとても大切なことです。 SDGsの概要と名刺との関係性について、次の段落で詳しく解説します。

SDGs(持続可能な開発目標)とは

SDGs(持続可能な開発目標)とは

SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年の国連サミットで定められた国際社会に共通する目標を指す言葉です。先進国や途上国といった境を設けず、世界が一丸となって目指すべき長期的な開発目標が「SDGs」なのです。

SDGsの17の目標

SDGsでは、全部で17の目標が掲げられています。「貧困をなくそう」「ジェンダー平等を実現しよう」「人や国の不平等をなくそう」など、人々が幸せに暮らしていくために大切な規範といえるような目標や、「気候変動に具体的な対策を」「海の豊かさを守ろう」といった、自然環境を守るための目標が設定されています。
また、SDGsの17項目目、最後の目標としては、「パートナーシップで目標を達成しよう」が掲げられ、世界中の国や企業、人々が手を取り合ってSDGsを達成することの必要性が明示されています。

カミシェル名刺でSDGsに貢献しよう

全部で17の目標が定められているSDGsですが、カミシェル名刺を利用することで、「12・つくる責任つかう責任」、「13・気候変動に具体的な対策を」、「15・陸の豊かさも守ろう」などの目標に貢献することができます。
企業経営を行ううえでは、どうしても「つくる」「つかう」という行動が必要になります。しかし、むやみに資源を消費するのではなく、どのように環境保全に貢献していくかを考え、できる範囲で実行していくことが大切です。
卵の殻のような、通常はゴミになってしまうものを名刺に使うことで、地球の未来を守っていきましょう。

名刺でできるSDGs

SDGsにつながるエコロジーな名刺素材は、カミシェルのほかにもいくつもあります。自社のブランディングや名刺に持たせたいイメージに沿って選びましょう。

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・ペットボトル
ペットボトルの普及によって、毎日手軽に飲み物を持ち歩いたり、外出先で飲んだりすることができるようになりました。反面、ペットボトルを使うとどうしてもプラスチックゴミが出てしまうという点が難点です。 そこで、捨てられたペットボトルを使って「再生ペット名刺」が作られました。再生ペット名刺には、木材をまったく使わずに作るというメリットがあります。 白いもののほか、デザイン性の高い半透明のものもあり、「いかにも再生紙・エコペーパー」といったデザインの名刺がそぐわない企業にもおすすめです。

・バナナペーパー
バナナの茎を配合したバナナペーパーの名刺の表面には、バナナの繊維が紙の模様のように現れます。 ぬくもりのあるユニークな風合いで、環境を意識していることを取引先に一目で理解してもらいやすい名刺に仕上がります。

・間伐材
森を管理する際は、木々の適切な成長のために定期的に間伐を行い、密集を防ぎます。この時に出る木材が「間伐材」です。 こうした間伐材を配合した名刺や、間伐材を薄くスライスしてそのまま名刺用紙として活用する名刺も、環境に配慮したサステナブル名刺に該当します。

・ホタテ貝
ホタテの貝殻と再生紙で作ったホタテペーパーは、ラフ感のあるサステナブルペーパーです。 卵の殻のカミシェル名刺と同様、飲食関係の業界の名刺や、ホタテペーパーの原料となるホタテが獲れる北海道の会社の方に特におすすめの名刺用紙です。

・帆布
帆布を使った名刺は、サステナブル素材の名刺のなかでは比較的白さが強くなっています。帆布の糸くずを配合しているので、ファッション業界にぴったりです。 どのようなデザインにも合わせやすく、活用しやすいサステナブル名刺です。

まとめ

通常はゴミになってしまう卵の殻で作った「カミシェル」を使うと、温かみのある落ち着いた雰囲気の名刺が作れます。カミシェル名刺を取り扱っている印刷所は、現状それほど多くありませんが、今後は増えていくと考えられます。環境問題やSDGsを意識した経営を行っている会社の方は、カミシェル名刺をはじめとしたサステナブル素材の名刺の利用を検討してみてはいかがでしょうか。