用紙と厚みによって名刺の印象が変わる!?紙の特徴や選び方

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投稿日:2020年08月17日  更新日:2021年12月01日

用紙と厚みによって名刺の印象が変わる!?紙の特徴や選び方

用紙と厚みによって名刺の印象が変わる!?紙の特徴や選び方

名刺に使われる用紙には、さまざまな種類があります。用紙の種類によって名刺のデザインにマッチするか、相手にどのような印象を与えるかも大きく変わります。その点を意識して用紙を選びましょう。 今回は、用紙の質感や発色、厚みといった素材面と、種類によって与える印象の違いに着目して、名刺用紙の選び方をご説明します。

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主な名刺用紙の種類

主な名刺用紙の種類

名刺の印刷用紙の基本は大きく分けて「コート紙」「マット紙」「上質紙」の3種類です。しかし、その他の特殊紙を名刺に使うこともあります。質感や発色などの特徴を踏まえて、名刺のデザインや伝えたいイメージに合った用紙を選びましょう。 まずは、用紙ごとの特徴についてご説明します。

コート紙

コート紙は、表面がコーティングされた光沢のある紙です。発色が良く、カラー印刷の名刺に使うと鮮やかに刷り上がります。写真を使用した名刺には、コート紙がおすすめです。

マット紙(マットコート紙)

マットコート紙も、コート紙と同様に表面がコーティングされた紙ですが、艶消しコーティングで光沢が抑えられています。コート紙と後述する上質紙の中間のような紙で、落ち着いた色合いに仕上がります。 コート紙よりもさらっとしていて、上質紙よりはなめらかな質感が特徴です。

上質紙

上質紙は、表面がコーティングされていない、原料のパルプを100%使用した紙です。厚みは違いますが、質感は一般的なコピー用紙と同じです。 光沢がないので、目に優しく、文字がメインの印刷物に向きます。しかし、発色があまりよくないため、写真印刷には向いていません。

その他の特殊紙

デザイナーやクリエイターの名刺など、特にデザイン性にこだわった名刺を作成したい場合は、一般的な名刺用紙ではなく、特殊紙を利用すると良いでしょう。 特殊紙には、クラフト紙や色上質紙のように紙自体に色がついているもの、和紙やミラーコート紙、トレーシングペーパーのように独特の風合いを持ったものなど、多くの種類があります。訴求したいイメージに合わせて用紙を選ぶことで、より名刺の効果を高められるでしょう。

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名刺の厚みの測り方

名刺の厚みの測り方

名刺用紙に限らず、紙の厚みは「連量」という重さを基準にした単位で測られます。紙は薄く、0.1mm以下の精度で正確に測るのが難しいためです。 「連量」は、規定のサイズで仕上げられた原紙を1,000枚(1連)重ねたときの重さを示すもので、単位は「kg」です。同じ種類の紙の場合は、重くなるほど紙の厚みは厚くなります。
ほかにも、紙の厚みの測り方には1平方メートル当たりの重さをg/平方メートルで表す「坪量」や、紙の厚みをマイクロメートルで示す「紙厚」があります。

一般的な名刺の厚みの目安

名刺は、チラシやパンフレット、DMといったその他の印刷物と比べてサイズも小さく、長期保管されることの多いものです。そのため、ある程度しっかりした厚みや耐久性が求められます。 一般的には、「連量」で180kg~220kgの紙を使用することが多く、これはおおよそポストカードと同じ厚さになります。

同じ重さでも、実際の厚みは異なる

「連量」は、1連当たりの紙の重みを厚さの単位として利用していますが、同じ重さであっても、紙の種類が違えば厚みは変わってきます。これは、紙の表面の加工(コーティング)や、紙の密度によって生じる違いです。
代表的な名刺用紙であるコート紙、マット紙、上質紙の場合は、同じ重さであれば薄い順にコート紙、マット紙、上質紙です。 なお、紙は種類によって価格が違いますが、同じ種類の紙では厚くなるほど価格が高くなります。名刺の厚みを検討するときは、コストとデザイン性・耐久性の両面から考えましょう。
紙の厚みや質感は、実物を見なければなかなかイメージしにくいものです。「180kgの紙がどのくらいの厚みか」を瞬時にイメージできるのは印刷に携わっている人だけでしょう。名刺用紙に迷ったときは、印刷業者から見本紙を取り寄せ、実物を確認するのがおすすめです。

厚みによる紙の特徴

名刺は、厚くなるほど耐久力が高く、高級感も出やすくなります。しかし、名刺は実用品でもありますから、厚ければいいというものではありません。厚くかさばる名刺は、持ち運びや保管しづらいという難点もあります。名刺用紙は、耐久性と利便性のバランスが取れた厚みのものを選ぶことが大切です。
一般的には、180kg~220kgの用紙がバランスの取れた厚みの名刺用紙といわれています。 名刺の厚さは、名刺でアピールしたいポイントや名刺のデザイン、企業や商品のブランディングによって適切なものを選びましょう。

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紙選びで変わる、名刺の印象

名刺は、初対面の相手に自分を印象づけるコミュニケーションツールです。業種や会社の理念、ブランド戦略など、アピールしたいイメージに着目して用紙を選びましょう。そのひと工夫が、相手の記憶に残り名刺を見返したときに思い出してもらえ、ビジネスチャンスにつながります。

用紙が与えるイメージの違い

紙の質感や風合い、名刺デザインとの調和を大切に用紙を選ぶことで、より名刺の印象を高められるでしょう。 それぞれの名刺用紙がどのような印象を与えるかについて、ご説明します。
・コート紙
適度な光沢があるコート紙は、明るく元気な印象を与えやすい紙です。発色が良いため、写真やロゴを色鮮やかに見せます。色の印象を強く持たせたデザインにおすすめです。
・マット紙
マット紙は光沢を抑えてあるため、自然な色合いで落ち着いて品のある印象を与えます。そのため、ビジネスシーンでも広く使われています。
・上質紙
コーティング加工を施していない上質紙は、素朴で柔らかな印象の紙です。文字が主体のデザインで使われることも多く、シンプルな中におしゃれ感を出す大人の名刺といった演出に適しています。

厚みによるイメージの違い

名刺は、紙の種類だけでなく、厚みによっても受け手のイメージが変わります。コストや耐久性だけでなく、印象の違いも意識して厚みを検討しましょう。
・厚い用紙の名刺
厚みのある名刺は重厚感があるため、堅実な印象を与えます。顧客からの信頼が大切な弁護士や銀行員など、比較的堅めの職業に向くのが厚い用紙の名刺です。
・薄い用紙の名刺
薄い用紙の名刺は、柔らかで優しい印象を与えます。また、デザイン性に富んだ名刺では、薄い特殊紙を使いスタイリッシュなイメージを演出するのもいいでしょう。親しみを感じさせたい職業やクリエイティブな職業、店舗のショップカードを兼ねた名刺などにもおすすめです。

まとめ

名刺用紙を選ぶときは、「厚み」「紙の風合い」「コスト」の3つの視点から検討することが大切です。相手にどのような印象を与えたいかをベースに、厚みと風合い、コストと全体のデザインのバランスを見ながら選びましょう。 デザイナーやベンチャー企業などの場合、名刺に使われやすいスタンダードな用紙だけでなく、デザイン性の高い特殊紙を使った名刺もおすすめです。自社のブランディングに合った名刺用紙を探してみてください。

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