和の名刺を使って、効果的にメッセージを伝えるには?

投稿日:2020年09月04日  更新日:2020年09月10日

和の名刺を使って、効果的にメッセージを伝えるには?

和の名刺を使って、効果的にメッセージを伝えるには?

和の名刺は、一般的な名刺とは違う趣きを演出できます。例えば筆文字には、感情や人の温かみなどを伝えられるという和の文化の特徴があります。 デザインや素材選び、こだわりたいポイントなど、コンセプトをより明確に伝えられる和の名刺のつくり方や効果について解説します。

筆文字にこだわる

筆文字にこだわる

日本には、数種類の筆文字フォントがあります。これは日本人が古くから筆文字と親しんでいるという、文化的背景によって生まれたものです。和の名刺にも、この文化的な薫りやどこかほっとする筆文字フォントを取り入れて、礼儀や上品さを感じるさせるのがおすすめです。名刺をその人そのもののように大切にする習慣と和の名刺の文字は、日本人にとって特徴的な効果を持つといえるでしょう。

1.和の名刺の印象

筆文字には、「感情」「人の温度」「思想」を感じる日本独特の文化的背景を、相手方と共有できる力があります。その結果、上品さや気品・高級感が醸し出されるのではないでしょうか。
毛筆文字フォント
流れるような毛筆の特長を生かしたフォントです。文字そのものに、気品や高級感を感じさせる力があります。
創作筆文字フォント
毛筆フォントの中で、近代的な要素を加えた文字やデザイナーが独自に創作する、創作筆文字フォントがあります。創作筆文字フォントはユニークさや力強さ、デザイン性、ユーモアなど、イメージに合わせた味を加えられます。

2.伝えたいイメージからフォントを選ぶ

多様な和のフォントの中から、相手に伝えたいイメージに合わせて文字を選びましょう。 楷書体フォントは力強く、隷書体フォントは力強さとデザイン性を備え、行書体に近づけ柔らかな印象を加えるなど、伝えるイメージが異なっています。 さらに、創作筆文字を利用すれば、デザインは無限に広がります。

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イメージを大きく左右する!? 名刺の書体

和柄・家紋など和の文様のデザイン

和柄・家紋など和の文様のデザイン

和の名刺をつくる場合、字体だけではなく名刺のデザインにも和のイメージを壊さない工夫が大切です。 和風のデザインとは、例えば次のようなものがあります。
・着物柄や和を感じさせる桜、藤、梅、菊など花々のデザイン
・血縁や家柄、地位を表す自らの家紋、日本の代表的な家紋をデザインに取り入れる

1.和を感じさせるデザインとは

着物柄や和を感じさせる桜、藤、梅、菊などの花々のデザインには、日本文化の薫りがします。 伝統的にデフォルメされた着物や家紋などの和のデザインには、格調の高さを演出する効果も期待できます。

2.家紋をあしらう

家柄や血縁関係を表したり、日本の代表的な格式を表す家紋を使うことで、日本情緒を名刺に転写できます。

和紙・ひのきなど用紙の素材にこだわる

和紙・ひのきなど用紙の素材にこだわる

和紙やひのきなどの用紙には、独自の趣きがあります。素材それぞれの特徴や個性を生かし、魅力を発揮するよう選択することは大切です。ここでは、素材ごとの特徴の違いについて解説します。

伝統の和紙の種類と特徴

和紙は、繊維の模様が一枚一枚違うことで生まれる文様が最大の特徴です。特に高級手すき和紙は、でき上がる名刺サイズに多少の違いや、紙の辺に「耳(紙辺)」が残る味わい深さをなど、一期一会を堪能させてくれる紙です。

主な和紙

和紙にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴やイメージを知ることから、効果的な用紙選びが始まります。ここでは、和風の名刺に用いる主な和紙の種類を解説します。
雲竜紙
厚みと柔らかさを持ち、重厚ながら洗練された雰囲気を醸し出します。着色した繊維を手でちぎり、長い繊維を混ぜてすくことで、両面に雲のような繊維の模様が表れるのが特徴です。
大札紙
昭和天皇の即位大礼にちなんで名づけられました。しっかりした重量感に花びらを散らしたような模様が浮かぶ上品な和紙です。
手漉一枚漉き
柔らかな風合い、一枚一枚に唯一無二の個性的な模様が出る和紙です。
布目一枚焼き
布目のような凹凸模様が出ます。ほんのりした生成り色で、独特な手触り、質感が特徴です。
黒谷和紙
平家の落ち武者が子孫に残したといわれる和紙で、800年の伝統がある京都綾部氏黒谷の手すきです。 古法を守り続ける製法から生まれ、京都府指定無形文化財に指定されています。
伊予和紙
起源は、宝暦の中頃で240年の歴史に育まれた愛媛県の和紙です。 良質な水に恵まれ、素朴で自然な色合いにやさしい風合いが大きな特徴です。
土佐和紙
高知県土佐で1000年前に生まれ、平安時代の「延喜式」に献上品として文献に登場する和紙です。 清流仁淀川の水、コウゾ、ミツマタを原料に伝統製法で作られ、種類が豊富な和紙です。特に、土佐和紙を代表する「典具帖紙」「清張紙」は、和紙をすく用具、作る技術も選定保存技術に指定される国の無形文化財です。昭和51年に「伝統工芸品」の指定がされています。
石川紙
島根県石見地方ですかれている和紙で、石見の国護だった柿本人麻呂が、704年~715年ごろ住民に手すきを教えたと「手漉重宝記」に書かれています。約1300年の歴史が育む和紙です。 1969年に国の重要無形文化財、1989年に伝統工芸品の指定を受け、2009年にはユネスコの無形文化財に登録され、世界に知られる和紙となりました。柔らかな肌触りからは想像ができないほどの強さを持ち、文化財の修理にも使われています。
小川和紙
武蔵国紙と呼ばれ、庶民に愛されてきた素朴で実用性のある和紙です。コウゾだけを使った和紙として、国の重要無形文化財、ユネスコ無形文化遺産に指定されています。
越前和紙
福井県越前市の和紙で、岡太(おかもと)川に美しい姫が現れ、村人に「清らかな水で手すきをせよ」と技術を伝えたという伝説を持っています。この姫は「川上御前」として、今も岡太神社に祭られています。 室町から江戸時代にかけて「越前奉書」「越前鳥の子紙」として、公家や武士に重用され、寛文5年(1665年)「御上天下一」の印の使用を許されています。 近年では、透かし技法(黒透かし)を開発し、偽札防止にも役立っています。
美濃和紙
奈良の正倉院に、大宝2年(702年)の戸籍用紙として使われたものが残されています。江戸時代近江商人によって広がり、書院紙の代表的な和紙となりました。 きめが細かく丈夫で、100年たっても黄ばむことがない世紀を越えて保存できる和紙として世界に名をとどろかせています。昭和60年に国の伝統的工芸品に指定されました。
出雲和紙
正倉院文書「写経勘紙解(しゃきょうかんしげ)」に名前が登場する和紙です。天平のころからすかれていました。松平直政が松江に御紙匠を設け生産を奨励し、地域産業に育てたといわれています。 強じんで光沢があり、防虫効果があるため保存に適した和紙です。
軍道紙 大坂夏の陣で、落ち武者が先陣の旗指物の大旗に使うためにすいたのが始まりといわれます。大衆紙で水、コウゾ、トロロアオイだけで作られる丈夫な和紙です。軍道紙は、東京都の無形文化財に指定されています。

まとめ

和の名刺は、伝統がある日本の高級紙を使用し、毛筆文字とともに効果的に個性を演出できます。「和」の演出方法には、字体のほか紋や色の選び方、和紙の素材の選び方などいくつかのポイントがあります。伝えたいイメージを明確にして、それぞれの要素を吟味して作ることが大切です。

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